こんにちは、社会保険労務士・ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。
人間、生きていれば調子がいいときも悪いときもあります。
調子がいいときはなんの問題もありませんが、調子が悪いときにどうするか。
スパッと切り替えて遊びに行く、しっかり休むなどの方法がある一方、「調子が悪いなら悪いなりに続ける」というやり方もありだと思っています。
365日絶好調はありえない
いつ何時も絶好調。
もちろんそれが理想ですし、ひとりで仕事をしているならあらゆる面で一定以上の状態をキープできるよう常に気を配ることが必要ではあります。
とはいっても私たちは生き物です。24時間365日絶好調な人はまずいません(もしかしたらいるかもしれませんが)。
病気や怪我といった身体の不調もあるでしょう。
気がかりなことがあって仕事も何も手に付かないというような、心の不調もあるでしょう。
他人から言われた些細な一言で地の底まで突き落とされ、立ち直れないなんてこともあるかもしれません。
はたまた「なぜかわからないけど何をやってもうまくいかない」ということだって時にはあるはずです。
調子がいいときは良いのです。ノっているから何をやってもうまくいくし、わざわざ何か対策を打たなくても勝手に物事が回っていきますから。
でも調子が悪いときは本当に辛い、しんどい。
だから「いっそすべてを投げ出したほうがよほど楽なのではないか」と思ってしまいがちです(特に完璧主義な人ほど)。
そして最悪の場合、せっかく今まで続けてきたことをやめてしまう、手放してしまう危険も。
気持ちはわからなくはありません。実際やめることで身体も心も楽にもなり、調子を取り戻すこともできるでしょう。
でも一歩踏みとどまって「調子が悪いなら悪いなりに続ける」というやり方を取ってみてもいいと思うのです。
調子が悪いなら悪いなりに続けると
「調子が悪いなら悪いなりに」なんて表現をすると、「そんなクオリティの低い仕事(作品、記事)を人前に晒したくない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
「そんな意識の低いことでどうするか」というお叱りの声もあるでしょう。
それでも調子が悪いなら悪いなりに続けると良いことも多くあるものです。
工夫が生まれる
調子が悪いなかでなんとかやっていこうとすると、必然的に工夫が生まれます。
同じ時間、同じ労力をかけても本調子のときに敵(かな)わないぶん、より少ない労力やエネルギーで大きな効果を生み出すしかなく、そのために知恵を絞るようになるのです。
たとえばパソコンでの入力一つにしても、単語登録をすれば入力時間は短縮できますし、音声入力をするという手もあるでしょう。
外出が困難なほど体調がすぐれなければ、自宅で作業が完結するようネット環境を整えたり、お客様との連絡方法を変えたりということだってできるはずです。
これはつまり「調子が悪い今の自分にできる最高のことをなんとかして続けていく」ということ。
そしてそれを続けていくことが自分の底力を上げることにもつながっていくのです。
やめずに済む
たとえ調子が悪くても、低空飛行でもなんでも、続けていればやめずに済みます。
ある意味やめるのは簡単です。でも一度やめたものをもう一回やり直すのは本当にしんどい。調子が悪いならなおさらです。
そのことを考えれば、今がたとえしんどくても、ギリギリであっても、どんな形でも続けることができればやめずに済み、再びやり始めるときのエネルギーを使わずに済みます。
「やめなければよかった」という後悔は取り戻すことができませんが、続けていれば後悔はありません。
「やめる」というのはできるかぎり最終手段にしておきたいものです。
関連記事 : 続ける理由はなんだっていい。続けられるならなんだっていい。
「続けられた」という自信になる
調子が悪いなりに続けていくことは、結果的に「続けられた」という自信になります。
渦中にいるときはしんどいですし、出口の見えない暗闇を灯りもつけずに歩いている感覚に陥ることもあるでしょう。
でも明けない夜がないように、調子もいつか戻ってきます。
そのときに「ああ、あのときは辛かったけど続けることができた」というのは何物にも変え難い自信になります。
しかももれなくレベルアップしているというおまけつき。
続けた先の成果も大切ですが、続けることそのものも立派な成果です。
自分がどんな状態であっても続けることができたという事実は、かけがえのない財産となり、自信となるはずです。
最後に
調子が悪いなかを無理することで、本当に病気になってしまうような続け方は決しておすすめしません。
ただ、やれる範囲でできる最大限のことを続けていくというのは、後々自分の力になっていきます。
「調子が悪いなら悪いなりに」は決して悪いことじゃない。
そのことを心のどこかに留めておいていただければと思います。