こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。
出したら片付けなさい!
子供の頃はこんなふうによく怒られたものですし、「出したらしまう」は作業スペースを広く使うための鉄則。
ただ「出しっぱなし」を上手に利用すれば、習慣化につなげられることもあります。
出しっぱなしのメリットと注意点をまとめました。
(※アイキャッチ画像はただ散らかっているだけ。これはむしろマイナス。)
目次
出しっぱなしで習慣化
「出しっぱなしで習慣化」とは、習慣化したいものを目に付くところに出しっぱなしにしておくことで否が応(いやがおう)にでもその行為をするように自分を仕向けること。
一番わかりやすい例は勉強ではないでしょうか。
朝起きたら余計なことをせずすぐ勉強に取りかかれるよう、机のど真ん中にテキストを置いておく。なんならスタートするページを開いておく。
こうすることで「勉強せざるを得ない状況」に無理やり持っていくというわけですね。
実際に私も社労士試験の勉強をしているときは、寝る前に翌朝やるつもりのテキストや過去問をセットしてから布団に入っていました。
他にも読みかけの本を自分の目の届く範囲に置いておくことですぐ手に取れるようにし、読書習慣を身につけるといったこともできます。
またいっそのこと、起きてすぐジョギングに出る習慣を身につけたいなら「すぐに走り出せる格好をパジャマにする」といった手もあります。
マラソンランナーの谷川真理さんがおっしゃっていたというこの方法は、出しっぱなしの最たるものかもしれません。
出しっぱなしのメリット
習慣化したいものごとを出しっぱなしにすることは、次のようなメリットがあります。
メリット① すぐできる
出しっぱなしにする1つ目のメリットはすぐできることです。
習慣化したいけどできていないというとき、原因の一つとして「準備がめんどくさい」ということが挙げられます。
勉強を始める前に本棚からテキストを引っ張り出し「昨日どこまでやったっけ」と思い出しながらノートとペンを用意する・・・。
たったこれだけのことでも、習慣づいていないときは億劫で苦痛なもの。そのハードルをとことんまで下げるのが「出しっぱなし」です。
出しっぱなしにしておけば思い立ったときにすぐ取りかかれるので、始めるときのハードルがとても低くなるというメリットがあるのです。
習慣化したいことの最初のハードルを下げることの大切さを知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。

メリット② 忘れない
出しっぱなしにする2つ目のメリットは忘れないということです。
「え?忘れる?」と思われるかもしれませんが、習慣が身体に染みついていないとあっさり忘れるのが人間です。
たとえば私は「朝起きてすぐに一杯の水を飲むと良い」と聞き実践しようとしたものの、寝起きの頭ではことごとく忘れてしまっていました。
そこで台所のど真ん中にコップを出しっぱなしにし、朝台所に行ったら「あ、飲まなきゃ」と思い出せるように仕向けて水を飲むことを習慣化したできた経験があります。
出しっぱなしにしておけば見たくなくても目に入るので、習慣化したいことを忘れず実行できるようになります。
メリット③ 意識せざるをえなくなる
出しっぱなしにする3つ目のメリットは意識せざるを得なくなるということです。
出しっぱなしにしている物は常に視界に入ります。すると頭の片隅に「引っかかる」ことになり、気づけばどんなときも意識するようになってきます。
これが不安なことだと「早く取り除いたほうがいい」となりますが、習慣化したいことなら上手に利用しない手はありません。
脳に引っかかっている「やらなければ」という意識を解消するために行動に移す。
この繰り返しで習慣を身につけていく、というわけです。
出しっぱなしにするときに気をつけること
出しっぱなしは習慣化のきっかけとしておおいに利用できるもの。とはいえなんでもかんでも出しっぱなしにすることはかえってマイナスです。
では出しっぱなしにするときはどんなことに気をつければ良いでしょうか。
習慣づけたいことだけ出しっぱなしにする
出しっぱなしにするときにまず気をつける点は習慣づけたいことだけ出しっぱなしにするということです。
本当は、物はあるべき場所に片付けていたほうが取り出しやすいし、作業スペースも広く取れます。スッキリした部屋やデスクでは心も脳もスッキリします。
それをあえて出しっぱなしにするわけですから、あくまでも習慣づけたいことだけを出しっぱなしにし、それ以外はきちんと片付けることが大切。
一点に集中するから効果を発揮するのです。あれもこれもと出しっぱなしにするのは逆効果になってしまうことを意識しておきましょう。
片付けないことの言い訳にしない
出しっぱなしにするとき、次に気をつける点は片付けないことの言い訳にしないということです。
そもそも片付けが苦手、ちゃんと整理したはずなのに気づけばまた散らかっている、というような場合、ここは要注意ポイント。
単に物があふれているだけの状況なのに「いや、だって習慣化したいから」と言うのはただの言い訳です。
物が多ければ多いほど、今度は習慣化したいものを実行するスペースがなくなり、結局やる気がなくなってしまいます。
習慣化のための出しっぱなしと整理整頓はまったく別物と考えましょう。
出しっぱなしの環境に慣れない
出しっぱなしにするときに気をつける点の最後は出しっぱなしの環境に慣れないということです。
出しっぱなしは脳に「やらなければ」という意識をさせ、習慣化のトリガー(引き金)となるもの。
でもそれが当たり前の状況になってしまうと脳や身体が慣れてしまい、今度はだんだんと意識しなくなってしまうんですよね。
それが習慣化につながればいうことなしですが、やるべきことを忘れてしまっては意味がありません。
ですから出しっぱなしの間は「見たらやる」「あるから行動する」を意識的に徹底する、もし慣れて忘れるようになったら出す場所や出し方を変えるなどの工夫をしていく必要があるでしょう。
最後に
習慣化は試行錯誤の繰り返しです。
ある方法では習慣化できなかったものが、別の方法だとすんなり習慣化できることもけっこうあります。
出しっぱなしもそのひとつ。
自分にとって最適な方法を見つけ、習慣化につなげていただければと思います。