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「もったいない」を習慣化に利用する。もったいないの活用法

こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。

まだ使えるのに捨てるなんてもったいない。

こんなに美味しいのに食べないなんてもったいない。

「もったいない」という言葉は「失われることが惜しい」という意味を持つ日本語独特の表現であり、感情でもあります。

そんな「もったいない」、実は習慣化に利用することができるんです。

サンクコスト効果

サンクコスト効果というものをご存知でしょうか。

サンクコスト(sunk cost)とは経済学の用語で、日本語では「埋没費用」とも表現されます。

その意味は、すでに投入してしまったお金や労力のうち、どのような意思決定をしても回収できない費用のこと。

そして サンクコスト効果 とは、投資したお金や労力、時間などを「もったいない」と考え、 損をするということがわかっていてもやめられないことを言います。

具体例を挙げると、たとえば商品開発。

お金も時間も労力も、すべてを注ぎ込んで開発を進めている商品があったとします。

ところが開発を進めていくうちにどう考えても採算が取れないことがわかってきました。

本来ならそこで中止するのが合理的な判断なのですが、「ここまでやったのだから…」と引き下がることができず結果的に損失を大きくしてしまった、という場合です。

身近な例で言うと、たとえば映画を観にいったとき。

1,800円ほどの料金を払って2時間の映画を観始めたところ、最初の10分で「あ-、これは期待はずれで全然面白くない」と気づいてしまいました。

そのときにサッと席を立ち上がって映画館を出てしまえば、別のことができるしもっと楽しいこともできるかもしれません。

それなのに「せっかくお金を払ったから」「時間をかけて映画館まで来たから」などの理由で、ズルズルと面白くもない映画を観続けてしまうのがサンクコスト効果です。

サンクコスト効果を逆手に取る

このように書くと、サンクコスト効果はあまり良いものには思われないかもしれません。

ただ、ものは使いよう。

こと習慣化に関して言うと、逆手に取ることで習慣化を加速させることだってできるのです。

「もったいない」の活用法

改めてサンクコスト効果 とは、投資したお金や労力、時間などを「もったいない」と考えてやめられないことでした。

この「もったいないからやめられない」を習慣化に利用しない手はありません

活用法① これだけお金をかけたのだから

「もったいない」の最初の活用法は「これだけお金をかけたのだからやめるのはもったいない」です。

わかりやすく言うと初期投資ですね。

運動や勉強に習い事。

何か「始めよう」と思ったとき、とりあえずあるもので小さく始めてみるのも一つのやり方です。

ただ、お気に入りの靴やウェアを買い揃えたり、資格試験の講座に申し込んだり、入会金を支払ったりすると「せっかく高いお金を払ったんだから頑張ろう」という気持ちになります。

私自身も社労士を目指したときは、数万円するユーキャンの社会保険労務士講座に自腹で申し込み「絶対に元を取って合格する!」と思えたからこそ勉強を続けることができました。

法外な費用を支払ったり、「頑張るため」という理由にかこつけて身の丈に合わないものを購入するのはやめたほうがいいと思います。

でもモチベーションを維持して物事を継続させるためには、ある程度の初期投資があったほうが「せっかくお金をかけたのだから」という気持ちが働き、続きやすくなるものです。

活用法② これだけ時間をかけたのだから

「もったいない」のもう一つの活用法は「これだけ時間をかけたのだからやめるのはもったいない」です。

これはある程度習慣が定着し始めてからの話になりますが、1週間、1ヶ月、1年と続けてきたことを「せっかくここまでやってきたのだからもう少し頑張ろう」と自分を奮い立たせるときに効果的です。

特に毎日積み重ねてきたことには抜群の効果があるでしょう。だってここでやめたらまたゼロからのカウントになるのですから。

私にとってはまさにこのブログです。

気がついたら毎日更新ができるようになったものの、ネタが浮かばなかったり思うように書けなかったりすることもまだまだあります。

そんなとき「せっかく毎日やってきたのに、ここでやめたらまたゼロからだ」と思うと踏ん張って書き上げようという気持ちになるものです。

「1日休めば3日の損」という言葉もあるように、たった1日休むだけでも衰えてしまうものもあります。

やめたくなったときほど「せっかくここまでやったんだから」というもったいない気持ちは効果的です。

注意点 引き際は誤らない

「もったいない」という気持ちは、たしかに物事を継続し習慣化するのに効果があります。

ただそれも度が過ぎるとまさにサンクコスト効果となってしまい、冷静な判断ができなくなってしまいます。

たとえば合格したい一心で片っ端から講座に申し込んでみたり、太ることを恐れて過度な食事制限を続けてみたり・・・。

何事もやり過ぎはよくありません。引き際を誤らないよう冷静な視点は常に持ち合わせておくことが大切です。

最後に

一つの物事を習慣化するというのは本当に大変です。単純に「続けよう」という気持ちだけでは続きません。

だからこそ時には感情をうまく利用することも大切。

「もったいない」という気持ち、上手に活用していただければと思います。

人間の不思議な行動について知りたいなら

人間は決して合理的には行動しない生き物です。そのことがわかれば習慣化に役立つこともあるかもしれません。

ご紹介している「サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学」は、行動経済学について文字通りサクッとわかる内容になっています。

サンクコスト効果についても書かれていますよ。