親指シフトのメリットとデメリット。ローマ字入力から移行した私が感じたこととは?

こんにちは、 ゆかねぇ (@officeyuka)  です。

親指シフト とはキーボード入力方法のひとつであり、ローマ字入力など他の入力方法に慣れた人間とっては新たに習得しなければならないものです。

そこで気になるのが、「わざわざ時間と手間をかけてまで親指シフトを習得するメリットはあるのか?」ということではないでしょうか。

この記事では、ローマ字入力のハイスピードを捨ててまで親指シフトの習得を目指した私が、1ヶ月間で感じた親指シフトのメリットとデメリットをご紹介します。

1ヶ月間どのような方法で親指シフトの習得を目指したのかは、次の記事も参考にしてくださいね。

目次

親指シフトのメリット

まず、私が感じた親指シフトのメリットから。

メリット① 日本語を日本語で打てる

え?アンタちゃんと日本語しゃべってる?

そう思われてしまうかもしれないのですが、親指シフト最大のメリットはこの「日本語を日本語のまま打てる」ということだと私は強く感じています。

説明しますね。

 

たとえば「こんにちは」と入力したい場合、ローマ字入力だと次のような手順が踏まれています。

手順1
入力する文字を頭に浮かべる

「こんにちは」と入力したい

手順2
思い浮かべた文字を脳内でローマ字に変換

「こんにちは」→「konnichiha」に脳内変換

手順3
脳内で変換されたローマ字を入力

「konnichiha」と入力

手順4
文字入力完了

「こんにちは」と現れる

ローマ字入力に慣れてしまうとこんな手順など考えもしないのですが(私もそうでした)、実はめちゃくちゃ高度なことを瞬時にやってのけてるんです。

 

そして、同じように親指シフトでの文字入力手順を示すと次のようになります。

手順1
入力する文字を頭に浮かべる

「こんにちは」と入力したい

手順2
思い浮かべた文字をそのまま入力

「こんにちは」と入力

手順3
文字入力完了

「こんにちは」と現れる

「なんや、手順がひとつ減っただけやん」と思いますか?

脳内でローマ字に変換する手間がなくなるのはめちゃくちゃ楽なんですよ!

日本人は、何かを考えるときに日本語で考えますよね(当たり前なんですが)。

それをわざわざローマ字に置き換えるという「翻訳」を、ローマ字入力の際にはしているのです。

その点、親指シフトなら日本語で考えたことをそのまま日本語で入力することができます。

結果的に脳の疲れは減りました

今まで当たり前のようにローマ字入力をしていましたが、ものすごく脳を酷使していたんだなぁと感じています。

メリット② 打鍵数が少ない

親指シフトは、かな1文字に対してひとつのキーが割り当てられています。

また、濁点や半濁点も親指を同時に押すことで入力が可能です(まさに親指シフト)。

つまり、親指シフトは打鍵数(キーを打つ回数)が他の入力方法に比べて非常に少ないというメリットがあるのです。

私自身、入力しながらはっきりと打鍵数の少なさを実感します。

 

たとえば、またまた「こんにちは」を例に出して親指シフトとローマ字入力の打鍵数を比較してみます。

  • 親指シフト→こんにちは(5打)
  • ローマ字入力→konnichiha(10打)


なんと!倍でした(親指は文字キーと同時に押すのでノーカウント)。

ただ、実際にはすべての言葉で打鍵数が倍になることはありません(母音はローマ字入力でも1文字ですし)。

この点について、日本語入力コンソーシアムという技術研究組合の調査によると、ローマ字入力は親指シフトに比べて打鍵数はおよそ1.7倍とのこと。

それでも少ないです。

打鍵数が減ることで、結果的にからだの疲れ(特に指)は減ったと感じます。

メリット③ マスターすればローマ字入力より早い(はず)

私はまだ親指シフトを始めて1ヶ月ほどなのと、ローマ字入力がものすごく早かった(378打/分)ので、現状では入力スピードは遅いです。

ですが、このまま親指シフトを継続していけば必ずローマ字入力より早くなるだろうと感じています。

それは、先にあげたような手順の少なさや打鍵数の少なさが理由でもあるのですが、思考を妨げないんです、なぜか。

キーの配置がコンパクトにまとまっているので指を大きく動かさなくても良い、という点もあると思います。

あとは継続あるのみ、ですね。

親指シフトのデメリット

私は「親指シフトは良い」と思っている側の人間なのですが、やはりデメリットもあります。

デメリット① 1ヶ月で指はしゃべらない

1年経っても指はしゃべりませんが(笑)。

親指シフトについて語られるときに、「指がしゃべるように文字が入力できる」という表現がよく使われます。

たしかに、完璧にマスターすればそれぐらいなめらかに入力できるかもしれませんが、残念ながら1ヶ月程度の練習では高みには到達できません。

要するに習得には時間がかかるということです。

現状の入力方法を捨ててまで親指シフトの習得を目指すかどうかは、ある程度の覚悟も必要ではないかと感じます。

デメリット② 実質自分のパソコンでしか入力できない

親指シフトには専用のキーボードもありますが、それまで使っていた JISキーボード のままでも大丈夫です。

ただし、そのためには「Lacaille(Mac専用) 」などのような専用ソフトをインストールしなければなりません。

ということは、ソフトが入っていないパソコンでは親指シフトは使えないわけです。

会社や他人のパソコンにはほとんどの場合ソフトは入ってないでしょうから、事実上親指シフトを使えるのは自分のパソコンだけということになります。

フリーランスや自営業の方なら構わないでしょうが、お勤めの方の場合は少し厳しいかもしれないな、と感じたりはします。

親指シフトとローマ字入力の両刀使いもカッコいいですけどね(笑)。

デメリット③ 最下段のキーが若干打ちにくい

最後のデメリットは、単純にキー配置上の打ちにくさです。

私は最下段のキーが打ちにくく、いまだに慣れません。

最下段とは次の図の赤丸で囲った部分のこと。

最下段のキーは、元々ローマ字入力ではあまり使わないキーが多いために慣れていないというのもあります。

また、最下段のキーを親指と同時に打つ場合、親指と親指以外の指が「キュッ」と近くなるのですが、これがなかなか難しいのです。

手の大きい方や指の長い方は、同じように苦労されているんじゃないかと思うのですが…。

とはいえ、練習するしかないところでもあり、諦めてはいます。

まとめ

親指シフトを私は今後も続けていきますが、やはりメリット・デメリットの両方がありますから「絶対親指シフトがいいよ!」とは言いません。

この記事を判断材料のひとつとしていただければと思います。

参考資料:NICOLA配列キーボード日本工業規格(JIS)化要望書(日本語入力コンソーシアム)

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