こんにちは、社会保険労務士・ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。
何もかもが順風満帆で思い通り。
そんなふうに毎日がうまくいけば良いですが、実際は何事もないどころか思うようにいかずに四苦八苦することのほうが多いものです。
そんなときに支えになってくれるのが習慣。
思うようにいかないときこそ習慣に立ち返ると、得られるものがたくさんあります。
思うようにならないもどかしさ
ある日突然病気になった。大怪我をした。
予期しなかった最愛の人との別れ。
意図せぬところで誹謗中傷を浴びたり、突然トラブルに巻き込まれたり。
身体のことや心のこと、他人のことなど、生きていれば思い通りにならないことのほうが圧倒的に多いです。
私も先日から体調がすぐれずもどかしい思いをしていました。
「体調管理も仕事のうち」とは思っていますし、健康を害している状態は少なからず自業自得の側面があることも承知しています。
それでも「自分の身体なのに自分でどうすることもできない」という状態は本当にもどかしいもの。
思うように動けない、身体がしんどいから頭も回らない。でも仕事はあるから無理をする。結局体調は回復せず、休み休み仕事も家事もこなすしかない…。
こんな悪循環に陥るなか、ふと「体調がすぐれないがゆえに、普段やっていた習慣をなおざりにしていた」ということに気づいたんです。
しんどいから朝も少し遅めに起きたり、「やる」と自分で決めたはずのことを端折(はしょ)ったりしていたんですよね。
そこで多少のしんどさを耐えてでも、今までどおりの時間に起き、やるべきことをきちんとやるようにしてみました。
すると数日後、徐々にではありますが「何か」を取り戻せてきたんです。
体調は万全ではないけれど、自分で自分の身体を少しずつコントロールできるようになってきている感覚とでも言えばいいでしょうか。
そのとき私は「習慣があってよかった」と身に沁みて思いました。ここまで習慣のありがたさを感じたのは初めてかもしれません。
習慣に立ち返ることで取り戻せるもの
習慣は身につけるまでは決して楽ではありません。
でも一度身につけてしまえば自分にとっての「軸」になり、何かあったときには習慣に立ち返ることができます。
では習慣に立ち返ることで取り戻せるものとはいったいなんでしょうか。
取り戻せるもの① リズム
習慣に立ち返ることで取り戻せるもの、まずはなんと言ってもリズムです。
習慣とは同じことの繰り返し。そして淡々と繰り返すことで同じリズムを刻めるようになるものです。
毎日やっていること、起きる時間、寝る時間、食事の時間など。
これらの習慣はたとえ思い通りにならないことがあったとしても自分の力でなんとかできるものですし、それを正しく繰り返していくことで生活にリズムが戻ってきます。
リズムが戻れば、気持ちも安定します。
これはもしかしたら、心臓の鼓動が一定だからなのかもしれません(私の推測です)。
いずれにしても思い通りにならないことに翻弄されている状態とは日常のリズムを失っている状態。
そんなときこそ習慣に立ち返り、リズムを取り戻すことが安定への第一歩と言えるでしょう。
取り戻せるもの② 自信
習慣に立ち返ることで取り戻せるものには自信もあります。
習慣というものは身につける過程でそれなりの苦労をしてきたはずです。また習慣を継続するにもエネルギーや努力が必要です。
それだけの物事をちゃんとやれている、自分を律することができている、自分をコントロールできている。
ましてや一度ブレた習慣を取り戻すことさえできている。
このことが自分にとっておおいなる自信になるのです。
自信が戻ってくれば思い通りにならない状況を嘆くことも他人のせいにすることもなくなります。
そうなればしめたもの。
状況は必ず好転していくに違いありません。
取り戻せるもの③ 無心
習慣に立ち返ることで取り戻せるもの、最後は無心です。
ある習慣をただ繰り返す。
余計なことを考えず、習慣をこなすことに集中し、ルーティンをこなすことだけに全力を尽くす。
このように決まった習慣を淡々とこなしていくことにひたすら意識を集中させると、だんだん気持ちが「無」になってくるのです。
結局人は考えるから不安になる生き物。
あれこれ考えてしまうから思い通りにならないことを嘆くようになるし、誰かを責めるようにもなります。挙句の果てには自分さえも責めてしまうことになりかねません。
でも目の前で起こっていることは単なる事実であり、考えたってどうこうなるものではありません。
であれば考えずに済むようにすれば良く、そのために習慣を利用すれば良いのです。
何も考えなければいずれ忘れます。忘れるってほんと大事です。
習慣に立ち返ることで思い煩(わずら)うことがなくなる。やらない手はありません。
最後に
思うようにならないことを嘆き続けても状況は変わりません。
それならば自分にできることを淡々とやり続けるほうがよほどいいです。
習慣に立ち返るとは自分自身を取り戻すということ。
ぜひ習慣をうまく利用し、少しでも早く自分を取り戻していただければと思います。