こんにちは、社会保険労務士・ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。
昔ほどではないにしても、感情を表に出すことは「カッコ悪い」「気分屋っぽい」「自分勝手」というようなマイナスイメージがあるかもしれません。
特に「泣く」ということに関しては「泣いてはいけない」「メソメソするな」と小さな頃から言われてきたせいか、いつのまにか泣き方さえ忘れてしまったということも。
でも、思うんです。
泣きたいときは、泣いていいんだよって。
私、泣きたかったんだ
私は普段から twitter を利用しています (@officeyuka)が、タイムラインをじっくり追いかけることはあまりありません。
ましてやちょいちょい入ってくるプロモーション?(要は広告)は邪魔で仕方ないと常々思っているし、あまりにも鬱陶しいときはブロックしたりするほどです。
そんな私の twitter タイムラインに、先日あるプロモーション動画が流れてきました。
いつもなら完全スルーなのですが、なぜかそのときはスクロールすることも動画を止めることもできず、最後まで見てしまい…。
気づけば涙がこぼれていました。
それはこの動画。
JR東海のCMです。
私は特に新幹線や旅行が好きというわけでもなければ、深津絵里さんの大ファンというわけでもありません(素敵な女優さんですけど)。
だからなぜこの動画にとどまったのか、なぜ離れられなかったのか、正直に言うとわからないんです。
ただ、もし答えがあるとするならば、「私、泣きたかったんだ」と。
泣きたいときは泣けばいい
自分が泣いたから言うわけではないのですが、泣きたいときは遠慮せず泣けばいいと私は思っています。むしろちゃんと涙を流すべきだと。
泣きたいと思うときって、自分の中に抱え込んだ何かがある状態だと思うんです。
伝えたいけど伝えられない、やりたいけどできない、やりたくないけどやらなきゃいけない。
そんな抑え込んだ思いがどうにもならなくなって、涙という形でしか表現できなくなる。そんな状態が「泣きたい」だと。
だから一見すると自分がなぜ泣きたいのかわからなくても、からだと心にまかせて涙を流すことで自分で自分を抑圧していたことに気づいたりするんですよね。
でも、もしここでも涙を流すことを抑え込んでしまったら…。
心のSOSを無視してしまう形になり、最悪の場合は心が病気になってしまう可能性だってあるのです。
感情を抑え込むのは危険
泣くという行為に限った話ではありませんが、感情を無理矢理抑え込むのはとても危険です。
感情を抑え込むという行動は、続けているうちに習慣として当たり前になってくるもの。
するとだんだん、自分が何を考え、何を感じ、何に心を揺さぶられるかが自分でもわからなくなってくるのです。
これはつまり自分がどう生きたいかが見えなくなってしまうということ。
自分らしい生き方さえわからなくなってしまうということ。
自分を、見失ってしまうということ。
こうなってしまうとまるでロボットのように機械的な毎日を送ることになり、生きている意味すら感じられなくなりかねません。
感情は、やっかいなものです。
嬉しいや楽しいといったプラスの感情は良くても、怒りや悲しみのようなマイナスの感情は扱いづらいし、できれば感じたくないでしょう。
だけど物事にはすべてプラス面とマイナス面があります。
マイナス面の感情を抑え込んでしまったら、プラスの感情の振れ幅も小さくなってしまうんです。
だからといって腹が立てば周囲に当たり散らし、悲しければかまってほしくて泣きわめく、というのは少し違います。
マイナスの感情が沸き起こっているという事実を自分で認識し、受け入れる。
抑え込むのではなく、ちゃんと出してきちんと味わう。
こうすれば「自分が今何を感じているか」を常に自分で理解することができるので、自分を見失うことはありませんし、感情の動きを止めることもありません。
感情が動き続けるかぎり、私たちは「自分」を感じることができます。
自分が何を思い、何に傷つき、何に喜びや幸せを感じるかを知ることができます。
そう、自分自身を生きることができるのです。
最後に
今、心が動いていないと感じている人。
今、自分の感情をきちんと感じることができていない人。
もしかしたらそのことにさえ気づかないぐらい、自分の気持ちを抑え込んでしまっている人。
心配しないで。
泣きたいときは、泣いていいんだよ。
この思いが、そんなあなたに届きますように。