こんにちは、 ゆかねぇ (@officeyuka) です。
私は今から2ヶ月半ほど前に糖尿病と宣告されました(ひどい血糖値スパイクが起こっている状態)。
その結果、投薬までには至らなかったものの食事と運動による生活習慣の改善を余儀なくされることに。
ただ私は、食事の量が極端に少ないくせに栄養的にはまったく足りていない状態だったため、ゼロから食生活の改善に乗り出さなければなりませんでした。
でもそんなマイナススタートだったからこそ、身体の声を聴きながら一つずつ丁寧に食べ物と向き合うことができたのです。
そこでこの記事では、糖尿病と言われた私が身体を張った試行錯誤を経て食生活改善のためにやめた食べ物とその効果について、詳しくご紹介します。
病気と向き合ってきた心の過程について知りたい方は次の記事も読んでみてくださいね。
【最初に】やめる・やめないをどう判断したか
私がやめた食べ物についてご紹介する前に、その食べ物を「やめる・やめない」という判断に関する私の基準や参考にしたもの、考え方をお伝えしておきます。
基準① 生きていくために不要な食べ物はキッパリやめる
まず大前提として、糖尿病になったからといって絶対に食べてはいけない物があるわけではありません。
どちらかというと3食きちんと、いろんな食材をバランスよく、よく噛んで、腹八分目を目安に食べることの方が大切とされています(実はこれが一番難しいのだけど)。
ただやっぱり、糖質の多い食品など食べるのを控えた方が良い食べ物があるのは事実。
そこで私は、嗜好品などの明らかに生きていくために不要な食べ物についてはキッパリすっぱりやめました。
理由は簡単。「1日この量までならOK」と言われても手を止められないことがわかっていたからです。
基準② 自己測定データも活用
また、糖尿病治療のポイントはいかに血糖値をうまくコントロールするかです。
そのため「どの食材を食べたらどう血糖値が変化するか」を知るために、自分で血糖値の変化を測定できるリブレ
そしてその詳細なデータを参考にし、極端に血糖値が上がったり乱高下する食べ物は、一般的に食べて良いとされていてもやめています。
基準③ 「健康」というくくりで情報収集
さらに判断にあたっては、糖尿病にだけに限らず「健康」というくくりであらゆる情報を仕入れ、自分なりに調べて試行錯誤しました。
特に私の場合は副腎疲労の可能性もあったため、副腎疲労について書かれた以下のような本も読んで「やめる・やめない」の判断をしています。
基準④ 身体を一から作り直すつもりで
最後に、「糖尿病=生活習慣病」と言われる通り、私が糖尿病になったのは長年にわたって不摂生をしてきた結果です。
ということは、ちょっと食べ物を変えたからといってそう簡単に、しかも短期間で成果が出ないのは当然の話。
そのため身体を一から作り直すつもりで、身体に良いものは取り入れ、良くないと思われるものは可能なかぎりやめていくというスタンスで今でも試行錯誤を続けています。
このように、単に糖尿病治療のための食事療法にとどまらず、健康全般についての情報や数字のデータを元に判断していることをまずはご理解いただければと思います。
私は医学的な知識はまったくなく、あくまでも自分なりに情報を集め、自分の身体を使って試行錯誤をしながら「やめる・やめない」の判断をしています。
ですから、私に合わない食べ物や私のやり方がすべての方に当てはまるわけではないことをご了承ください。
また、専門的なご質問にはお答えできかねますことをあらかじめお伝えしておきます。
やめた食べ物
さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからいよいよ私がやめた食べ物を一気にご紹介していきます。
やめた食べ物① お酒
私がやめた食べ物の中で、もっともウェイトの大きかったのがお酒です。
なんの自慢にもなりませんが、大学時代に居酒屋でアルバイトを始めてからおよそ25年間、ほぼ休肝日なしで毎日飲み続けてたお酒。それをキッパリやめたんですから我ながら驚きです(周囲はもっと驚いてる)。
中でもビールが好きでした。今でもプロフィールに「三度の飯よりビール好き」という文言を残してるぐらい(笑)。
ただ、糖尿病になる直前は惰性で飲み続けている自分に気づいていたし、心のどこかで「もうそろそろやめたい、せめて減らしたい」と思っていた節はあります。
だから糖尿病と言われたとき、「これでお酒がやめられる」とホッとしたのが正直なところでした。
それに、どのみち「ビールなら1日1本までOK」と言われたって1本で止められるわけがないし(それができたら苦労してない)。
その後、やめてから 1,2ヶ月 の間に 3回 ほどビールを飲んだところ、いずれも次のような身体の異変を感じました。
- 飲んだ日の夜に血糖値が急激に下がった(夜間低血糖)
- そのせいで翌朝は起きられず、丸一日使い物にもならず
- その後1週間ほどは普通の食生活をしていても血糖値が乱高下(リブレで測定)
- 急激に糖質を摂取したせいか精神的にも不安定に
- 何よりビールが美味しくない
おそらく毎日飲んでいるときだって同じような状態だったのでしょう。でも一度やめてから改めて飲んでみると、そのダメージの大きさにハッキリと気づくことができました。
こんな辛い思いをしたうえ、パフォーマンスが最低になるならもう二度とお酒は飲みたくない。
そう思えたおかげで、今はまったく飲みたいとも思いません。
現在(2023年)は特別な日などには少しお酒を飲むこともあります。その際は食事に十分注意することを意識しています。
やめた食べ物② お菓子
元々「そんなに食べていない方だ」と思っていたのに、いざ食生活を見直してみるとかなり食べていたのがお菓子です。
結婚してからお菓子好きな主人のために常備するようになった、というのは言い訳で、ビールのつまみにおかき食べたり、小腹がすいたらチョコレート食べたりしていました。
でも、そんなお菓子もすべてやめました。
ここで言うお菓子は、和菓子・洋菓子といったジャンル問わず、甘いや辛いも関係なく、食事以外のいわゆる嗜好品的なものすべてです。
しいて言えば、ナッツ類(アーモンドやクルミなど)と小魚は時々食べます。でも基本的に、3食以外で食べ物を口にすることはなくなりました。
やめた食べ物③ カフェイン
カフェインも「毎朝コーヒーを飲んでいるわけじゃないし」と思っていましたが、カフェラテは大好きだったしスーパーでもしょっちゅう買っていました(もちろんスタバも好き)。
とはいえカフェインは、糖尿病のためだけでなく副腎疲労にとっても大敵であるためやめました。
実はカフェインと糖尿病の関係について調べていたところ、「コーヒーは糖尿病の『予防』に良い」なんていう情報もありました。
参考 :「コーヒーは糖尿病に良い」は本当か 何杯までなら飲んで良いのか?(糖尿病ネットワーク)
ただ私の場合、以前からコーヒーを飲むと妙に心臓がドキドキして興奮状態に近くなる傾向があり、リブレで測定してみても血糖値がかなり上がることがわかったのです。
さらに副腎疲労にとっても、カフェインは副腎を過剰に刺激するのでよくないことがわかりました。
じゃあカフェインを簡単にやめられたのか?というと、実はやめた食べ物の中で一番苦戦したのがこのカフェインでした。
なにせカフェインって飲みすぎると中毒にさえなるものなので、いざやめるとなると「うー、飲みたい!」という禁断症状のようなものが出たんです。
なので最初はカフェインレスコーヒーを買ったり、スタバでは「ディカフェ(カフェインレスのコーヒー)」を注文したりしながら徐々に身体を慣らしていきました。
自宅で飲んでいたのはこちらの「おいしいカフェインレスコーヒー
そして今となっては、カフェインレスコーヒーだけでなく紅茶や緑茶などカフェインが入っている飲み物はすべてやめています。
理由はやっぱり、中途半端にやるぐらいなら全部やめた方が楽だから(笑)。
今飲んでいるのは白湯(さゆ)か水、せいぜい炭酸水まで。
お茶から水に切り替えるにあたっては、BRITA(ブリタ)の水筒
水道水を入れておけば、注ぐときに中のカートリッジが濾過(ろか)してくれるので卓上でも大活躍。
おかげですっぱりカフェインと縁を切ることができました。
やめた食べ物④ カゼイン(乳製品)
カゼインはあまり聞きなれない言葉かもしれません。
カゼインとは牛乳に含まれているタンパク質の一つです。
「牛乳」と聞くと身体に良さそうなイメージですが(私もずっとそう思ってた)、カゼインはアレルギーを引き起こしたり発ガン性があったりするそう。
さらに日本人の多くは、元々牛乳に含まれる乳糖を分解する能力が弱く、消化不良を起こしやすいとも(要はお腹を壊す)。
糖尿病にとってさほど影響はないかもしれませんが、これから先の人生や副腎疲労への影響も考え、カゼインを含む牛乳やヨーグルトなどの乳製品をやめました。
牛乳は10年以上毎朝欠かさず飲んでいたので「やめたらどうなるかな?」と思っていたところ・・・、何も問題はありませんでした(笑)。
スタバでカフェラテを飲めなくなったのも残念ですが、カフェインそのものもやめたのでどのみち一緒ですし。
ただチーズだけは、急に血糖値が下がったときや下がりそうなときの非常食として常備しています。
カゼインが副腎に与える影響については以下の本なども参考にしてみてください。
やめた食べ物⑤ ジュース類
カフェインのところでもお伝えしたように、今私が飲んでいるものは白湯・水・炭酸水です。
カフェインが入っていない、いわゆる甘いジュース類は以前からそんなに飲んでいませんでしたが、ジュース類の糖質がえげつないことを知ってからは怖くて飲めなくなりました。
注意すべきは野菜ジュースや飲むヨーグルトなど、一見健康そうに見える飲み物。
パッケージをひっくり返して成分表示の「糖質」欄を見ると、のけぞりそうになるぐらいの量が含まれています。
たとえ健康な人であっても気をつけたほうがいいと思います、今となっては。
やめた食べ物⑥ パン・麺・粉物類
糖質について詳しく知らなくても「パン・麺・粉物類は炭水化物が多い」ということはご存知かと思います。
パン・麺・粉物類は糖尿病になって食事療法をするとき、真っ先に「控えてください!」と言われる食べ物たち。
もちろん私もやめました。言うまでもなくスッパリと。
夕食で主人に麺類を出しても、自分は別のものを食べます。
細かいところで言うと、小麦粉や片栗粉などの調味料も自分では使いません。外食でも天ぷらや揚げ物類は極力避けます(ころもやつなぎに小麦粉が使われているので)。
どうしてもころもをつけたい、とろみをつけたい、というときは試行錯誤の末「おからパウダー
また少し話はそれますが、ちくわやごぼう天などのいわゆる練り物類も、つなぎに小麦粉などが使われていることが多いのでやめました。
ただ、同じ炭水化物でも米だけは食べています(少量ですが)。
なぜなら人間にとって糖質は大切なエネルギー源であり、完全にやめてしまうのもまた危険と私なりに考えているからです。
やめた食べ物⑦ 果物
果物こそ身体に良さそうですよね。それでも私はすべてやめました。
最大の理由は果物を食べたときに血糖値が爆上がりしたからです(リブレで計測)。
空腹時でもなく、食後に少量食べただけなのにとんでもない数値が叩き出され、その後急激に低下して身体もしんどくなったので「無理だ」と思いました。
調べたところ、果物に含まれる果糖自体に血糖値を上げる作用はないものの、体内でブドウ糖に作り変えられることで血糖値を上げるとのこと。
果物を完全にやめてしまうことには賛否両論あるかもしれませんが、嗜好品と言えば嗜好品なので今は様子を見つつやめています。
やめた食べ物⑧ 「◯◯の素」といった調味料
スーパーに行くと「◯◯の素」といった調味料が所狭しと並んでいます。
忙しいお母さんのために、また技術の進歩によって開発されてきたのでしょうし、私もかつてはお世話になりまくっていましたが、これもやめました。
一つはやはり、どの調味料にも糖質が多く含まれていること。
糖尿病と言われたばかりの頃、売り場で成分表示を見ながらため息ばかりついていたことを思い出します。
もう一つは食品添加物がてんこ盛りであること。
これまでの人生で食品添加物なんて気にしたこともなかった私ですが、食生活について勉強し始めるとどうしても添加物を避けて通ることはできなくなりました。
今使っている調味料は、塩・こしょうやしょうゆ・みそなどのごくごくシンプルなもの。
砂糖やみりんも使いますが、当然糖質が高いので控えめにするかラカントS
市販の調味料をやめてから、味付けのレパートリーが減ったのは事実です。
でもそのぶん、素材の味をしっかり感じられるような薄味の料理が増え、結果的に良かったと思っています。
やめた効果
ここまでご紹介した多くの食べ物を 2ヶ月半 ほどの短期間で一気にやめたので、「どの食べ物をやめてどんな効果が出たか」はこれからわかってくると思います。
また「糖尿病がすっかりよくなった」「見違えるほど健康になった」などという結果も、今の段階ではお伝えすることができません(体重が 4kg 減ったことだけはお伝えしておきます)。
ただ実際に、私が自分の身体を使って人体実験のように試行錯誤を繰り返した結果、はっきりと感じていることがあります。
それは私自身の感覚がとても鋭くなったこと。
ここで言う「感覚」は、味覚や嗅覚、触覚といった食べ物に関わる感覚だけではありません(もちろんとても敏感になりましたが)。
なんというか、第六感とまではいかなくても、直感や感じる力が研ぎ澄まされたように感じるのです。
おそらく身体の中に入るものが変わり、身体の組成が変わり、どんどんクリアになってきているからなのかなと。
もしかしたらもっと具体的な効果を期待されていたかもしれません。
それは今後、継続して自分自身を観察しながら記事にしていきます。
ただ、今の時点でハッキリと感じている感覚の変化は間違いないものですし、私にとっては一番望んでいた変化と言っていい。
これからももっともっと感覚を研ぎ澄ましていきたい。そのために「やめる」を続けていきたい。
そう思っています。
まとめ
冒頭でもお伝えしたとおり、今回ご紹介した食べ物はあくまでも私自身が調べ、自分の身体を使って試行錯誤しながらやめていったものばかりです。
ただ、自分で調べるなかでも「この食べ物は食べてもいいのかな?やめたほうがいいのかな?」と迷うことも多く、同じように迷っている方の参考になればと思い記事にしました。
今後も食べ物や健康に関しては随時記事を更新していくつもりです。