こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。
ロジカルシンキング(論理的思考)に関する本は世の中にたくさん出回っていて、学ぼうと思えばいくらでも学べる環境です。
しかし!その内容はものすごく難解。そもそも論理的に物事を考えるのが苦手な人にとっては苦痛で仕方がありません。
何を隠そう私がそうでした。
絶望的に論理的思考力がない(笑)私は、本を読もうとするものの、もう何が書いてあるのかさっぱりわからずあっという間に挫折することを繰り返し。
そんなときに出会ったのが「世界一やさしい問題解決の授業」です。
ロジカルシンキング(論理的思考力)がものすごく苦手、だけどなんとかして身につけたい!という方にオススメします。
子供たちに語りかけるように書かれた本
「世界一やさしい問題解決の授業」は、マッキンゼー出身の渡辺健介さんの著書です。
元々が中学生〜大学生ぐらいをターゲットにしているようで、いわゆるロジカルシンキングの本に出てくるような難解な言葉は一切出てきません(「ロジカルシンキング」という言葉そのものすら出てきません)。
例として挙がっているのも「中学生バンドが体育館でのコンサートを成功させるためにどうすればいいか」「少ないおこづかいでパソコンを買うにはどうすればいいか」といったものです。
そのため、すでにロジカルシンキングについてある程度知っていたり、より深く追求したいという人にとっては物足りないかもしれません(100Pほどだし、絵も多い)。
でも反対に、私のような「ロジカルシンキングはちんぷんかんぷん」という人にとっては、超・入門書として最適だと思います。
なぜ問題解決能力が必要なのか?
そもそも、ロジカルシンキングは何かの問題を解決するために使うものです。
ではなぜ問題解決能力が必要なのでしょうか。
渡辺さんはこうおっしゃっています。
問題解決能力があれば、自分で主体的に考え、決断し、行動することができます。
-世界一やさしい問題解決の授業より引用
壁にぶつかってもすぐに諦めることなく、勢いだけで突っ走ることもなく、自分の頭で前向きに考え抜き、実行する。
そうすれば夢や目標が実現する可能性が飛躍的に高まる。だからこそ問題解決能力が必要なのだという流れです。
しかも、この問題解決能力は持って生まれた才能ではなく「癖」なのだと渡辺さんは言います。
ということは、たとえ今はできなくても、少しずつ自分の力で考え、実行するサイクルを繰り返していけば「考え抜く癖」「前向きな姿勢の癖」が身につくわけです。
こう聞くと、未来に希望が持てませんか?(私は持ちました)
苦手なものを克服しようとするのははっきり言って苦痛です。
でも目指すべきものが明確であり、そのために必要なスキルを身につけると考えれば、たとえ苦手なロジカルシンキングも頭ごなしに「できない、やらない」とはならないはず。
「私にもロジカルシンキングができるようになるかもしれない、やろう」という気持ちにさせてくれたのも、私にとってはこの本が初めてです。
とにかくシンプルでやさしい
実際の問題解決手法についても「世界一やさしい問題解決の授業
それは次のとおり。
- 現状を正確に理解し
- 問題の原因を見極め
- 効果的な打ち手まで考え抜き
- 実行する
突き詰めればこれだけなんですよね。そして、そのためにさまざまな手法やフレームワークがあるだけの話で、最後はここに戻ってくる。
目標の達成方法についてもこのとおり。
- 目標を設定する
- 目標と現状のギャップを明確にする
- 仮説を立てる
- 仮説が正しいかチェックする
- 実行する
もちろん、本にはわかりやすい具体例が難解な言葉を使わず書かれています。手法についてもカタカナ用語(笑)は出てきません。
だからと言って内容が薄っぺらいとは思いません。むしろ深い。それなのにやさしい。
ロジカルシンキング初心者にとって、基本の骨格作りにはうってつけの本だと思います。
まとめ
私はロジカルシンキングについてもっと壮大なイメージを持っていました。
でも実はとても身近なものであり、誰でも身につけられるということをこの本から教えてもらいました。
問題解決能力を身につけ、自分の力で自分の人生を切り開きたいなら。
「世界一やさしい問題解決の授業」、とってもオススメです。