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ゆかねぇ(渡邊 由佳)
Gallup認定ストレングスコーチ・社会保険労務士CFP
愛知県西尾市を拠点に「強みの伝道師」として、一人でも多くの方が強みを活かして自分らしく生きていけるようストレングスファインダー(クリフトンストレングス)を使ったコーチングをしています。
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一度社労士をやめた私が再び舞い戻った一部始終を包み隠さず話します

こんにちは、社会保険労務士・ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。

社労士として開業したものの現実は全然うまくいかない。

他の社労士はとても稼いでるように見えるし、輝いても見える。

自分は社労士には向いていなかったんじゃないか。もうやめようか・・・。

社労士として開業した方なら、こんなふうに思ったことが一度や二度はあるはずです。

かく言う私もそうでした。

それどころか、実は一度本当に社労士をやめています(社労士登録を抹消している)。

現在は再び社労士としてお仕事をしているものの、ずっと「一度社労士をやめている」ということを公表する勇気はありませんでした。だって恥ずかしいもの。

ではなぜ今になって書こうと思ったのか。

それは私の経験が、同じように悩み、苦しんでいる方の力に少しでもなるのではないかと思ったからです。

決してカッコいい話ではなく、どちらかといえば無様(ぶざま)でみっともないお話です。

でも、だからこそすべてを包み隠さずお話しすることで誰かを救えるかもしない。「こんなんでもいいんだ」と少しだけ安心してもらえるかもしれない。そう思っています。

目次

これまでの経緯

意気揚々と開業、しかし・・・

私は2018年(平成30年)年の社労士試験に合格し、2019年10月に開業登録しました。

そもそも独立開業したくて社労士を目指したので、合格後はすぐ開業したくてたまらなかったのですが、実務経験がなかったために事務指定講習の壁にはばまれることに。

それでも「社労士の独占業務じゃなきゃ開業するのは自由だろ(笑)」と、2019年3月に開業届を出してコンサルタントを名乗るぐらい前のめりに活動していました。

そして事務指定講習を終え、最短で開業登録できる10月1日付での登録を済ませ、いよいよ開業というその時。

身内に不幸があり、開業のスタートダッシュどころではなくなってしまったのです(開業日がお通夜でした)。

それでもなんとか気持ちを立て直して頑張ろうと思った2週間後、またしても親戚に不幸が。

嘘みたいな本当の話です。

出鼻をくじかれた感は否めませんでした。それだけでなく葬儀後も何かと時間と手を取られ、短期間に近しい人を2人を失った精神的ダメージも大きく「なぜ私が」という思いは募るばかり。

そんな自暴自棄になりかけた私を見かねて知人が紹介してくれたのがストレングスファインダーのコーチングでした。

このコーチングで私は、誰もが唯一無二の存在であり、自分自身もそうなのだということをやっと信じることができるようになりました。

そしてコーチング後ずっと自分自身と向き合う中で、ある思いが湧き上がってきたのです。

それは「私と同じような悩みや苦しみを持った方の力になりたい」ということ。

だったらそのために私もストレングスファインダーのコーチになろうと決めました。

そこからはまた早い早い(笑)。2019年11月末にコーチングを受け、最短で申し込める2020年2月の研修に参加。

研修費用約 100万円(!!) もなんのその、充実の研修を受けて2月末には早くもギャラップ社からコーチとして認定を受けました。

ギャラップ認定ストレングスコーチの認定証

このコーチのお仕事がものすごく楽しかったんです(今でももちろん楽しいです)。

まだひよっこである私からコーチングを受けた方々からも「向いている」というお声をいただきましたし、何より自分自身が「やっと天職に出会えた」と思ったぐらい。

だからといってこの時点では「社労士をやめてコーチ一本でやっていこう」なんてまったく思っていませんでした。社労士になってまだ半年ほどでしたし「いよいよこれから」と思っていたぐらいです。

しかし2020年は流行病が猛威を奮った1年だったことは誰の記憶にも新しいはず。この状況に私はまた足止めを食らうことになりました。

コーチ認定を受けてさぁいよいよ、というときに緊急事態宣言が出され、営業活動をしようにもできなくなってしまったのです。

さらに日本中が不穏な空気に包まれ、私の共感性が悲鳴を上げてしまい、またしてもメンタルが落ちてしまいました。

当然売り上げなど上がるわけがなく、わずかなご依頼で細々と食いつなぎながら減っていく預金残高を眺めるだけ。

本当に苦しい時期でした。それでもまだ、こんな状況が続いても「社労士をやめたい」とは思っていなかったんです。

社労士なんかやめてやる!

社労士をやめようと思ったのは2021年に入ってからです。

もがき続ける日々は相変わらず。仕事もほとんどありませんから家でじっと自問自答を続けるだけ。

当然ろくなことを考えません。そのくせ気持ちは焦るばかり。

そしてあるとき急に思い立ちます。

そうか!コーチと社労士という二足のわらじでやろうとするかダメだったんだ。

私はそんなに器用じゃない。一度に一つのことしかできない。

しかも本当にやりたいのはどっちだ?コーチじゃないか?社労士なんてみんな真面目で堅苦しくてつまらない人間ばっかりじゃないか!(ごめんなさい)

やめよう。そうだ、社労士をやめよう。社労士をやめて私は自由になるんだ!

今思い返すと「何をバカなことを言ってるんだ、私」と穴があったら入りたくなるぐらいですが、このときはもう必死でした。

「社労士をやめるしかない」

こう思い詰めた私。次の日には県の社労士会に直接出向いて抹消の申請をし、2021年2月28日付で社労士をやめることになったのです。

突然の体調不良。いったいなぜ?

社労士をやめた私は「あ〜スッキリした」とばかりに、ブログで「これからは『私』という肩書きで生きていく」なんて偉そうなことをのたまっていました(その記事は現在削除しています)。

実際、本当に憑き物が落ちたかのようにスッキリしていましたし、不思議なことにコーチングの申し込みがどんどん入ってきたりもしていました。

でもまたしても「なぜ私が」と思うような出来事が起こります。

抹消申請をした直後あたりからどうも体調がすぐれず、何度も病院に行って検査をしたところまさかの糖尿病と言われてしまったのです。

後になって、糖尿病というよりは機能性低血糖という血糖値のコントロールがうまくできない状態になっていることがわかりましたが、糖尿病と言われたときのショックと言ったら。

だって私は身長162cm、体重41kgのガリガリ体型だったからです。

落ち込みました。本当に落ち込みました。

好きなものが食べられない、大好きなお酒も飲めない、治る見込みもない、原因もわからない。

何よりしんどくてからだが思うように動かない。情けなくて仕方ない。

この状況を私は到底受け入れることができませんでした。

何か私が悪いことをしたのか?何の罰なのだ?

こんなに一生懸命やってきたのに。こんなに頑張ってきたのに、こんな目に遭うなんて。

許せない。悔しい。納得いかない。

毎日こんなことばかり考えていました。

だから当然メンタルはボロボロ、自暴自棄になり家族にも迷惑をかける始末。

でもさすがに数ヶ月もするとそんな自分にも疲れ果て、やっと現実を受け入れられるようになってきました。

こんなからだになったのにはきっと意味がある。そして私には与えられた使命があるはずだ。

だからもう一度立ちあがろう。その使命を果たすために。

そう思った私は少しずつ活動を再開し始め、ある決断をしました。

もう一度、社労士に戻るという決断を。

再び社労士へ〜現在

再び社労士として登録したのは2021年9月です。この時点ではまだ体調はひどく、どれだけの仕事ができるか正直わかりませんでした。

ただ幸いにも、ある社労士法人さんからフルリモートで働かせていだたけるとのありがたい申し出があり、短時間勤務から徐々に仕事を再開し始めることができました。

その社労士法人さんに1年弱お世話になった後、現在は社労士として社労士試験予備校の講師や、行政にて相談員業務をする傍ら、執筆依頼をいただいたりしています。

またギャラップ認定ストレングスコーチとしてもコンスタントにご依頼をいただけるようになりました。

おかげさまで今は本当に充実していて、我ながらこれまでの紆余曲折が嘘のようです。

今だからわかる、社労士をやめた本当の理由

ここまで私の社労士としての道のりを書いてきました。

・・・いやはや、振り返ってみると我ながらほんとひどい(苦笑)。

でもその時々は必死だったし「最善の決断だ」と思っていました。そしてどの決断にも後悔はありません。

ただ、今ならわかることがあります。

私は怖かったんです。

他の社労士や周囲の人から「こいつは社労士として全然ダメじゃないか」「ほんと稼げてないんだな」「口と態度だけ偉そうに」と見下されるのが本当に怖かったんです。

そのくせプライドだけは高く、人に教えを乞うこともできませんでした。

もっと言うと失敗するのが怖くて、バカにされるのが怖くて行動することすらできませんでした。

だから逃げたんです。社労士という仕事から、自分自身から。

だけど、やっぱり負け犬のままで終わりたくなかった。やっぱり悔しかった。

それならもう一度自分にできることをすべてやってみて、それでもだめならキッパリスッパリ諦めよう。

そう思ったからこそ社労士として舞い戻ってきました。

はたから見たら面倒極まりない回り道かもしれません。

でも私は一度逃げたからこそ、自分の弱さや情けなさを受け入れることができ、ほんの少し強くなって戻ってくることができました。

そして逃げたことに後悔はありません。

一度社労士をやめたからこそ伝えたいこと

今この記事を読んでいる方は、様々な理由で社労士を続けることに迷いがあるかもしれません。私よりずっと辛い環境にいる方もいるかもしれません。

それでも私に伝えられることがあるとすれば、

回り道は決して無駄じゃない

悩み苦しんでいるのは自分だけじゃない

ということ。

回り道をしたからこそ見える景色があります。

悩み、苦しんだからこそ人に優しくなれます。人に寄り添えます。人間としての幅と魅力が増します。

だからどうか自分を責めないで。しんどくても悩み抜いて。

それがいつか必ずあなたの強みになるから・・・。

最後に

やっとこの記事を書くことができました。

お恥ずかしい部分しか晒していないこの記事を読んで「世の中にはこんなにも面倒な回り道をし続けている人間がいるのだ」と笑っていただけることが一番の幸せです。

なぜなら私は、この回り道があってこその私だから。

順風満帆な人にはわからない辛さ、苦しみ、悩みに寄り添えるのはこの回り道のおかげです。

私はここにいます。

苦しくなったらいつでも戻ってきてくださいね。

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