こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチ・社会保険労務士の ゆかねぇ (@officeyuka) です。
ストレングスファインダー34の資質のひとつである「戦略性」。
「戦略性」という資質名だけ見ると「戦略を立てるのが得意な頭脳派」といったイメージがわきますが、はたして本当にそれだけでしょうか。
この記事では「戦略性」について特徴や活かし方を詳しく解説していきます。

戦略性のキーワードは「選択肢」です。単に戦略を練るのではなく複数の選択肢を思いつくのが戦略性の本領なのです!
戦略性の特徴
「戦略性」は、ストレングスファインダー34のうち「戦略的思考力」に分類される資質です。
さっそく 戦略性 の特徴を見ていきましょう。
戦略性の英語名
戦略性 の英語名は「Strategic」です。
「Strategic」はそのまま日本語に訳しても「戦略的な、戦略の」という意味になります。
では戦略っていったいなんでしょう。
辞書を引いてみると「ある目的を達成するために大局的に事を運ぶ方策」とありました。
ですので「目的を達成するために広い視野でものごとを捉え、策を考えていく資質」というようなイメージでとらえていただくと良いでしょう。
戦略性の本質
戦略性 の本質には「可能性をふるいにかける」というものがあります。
戦略性は今後起こることを予測します。その予測したあらゆる可能性を検討し、目的に合った最善のルートを見つけます。
それがたとえ困難な道のりであっても、最高のものを逃さないために可能なかぎりの策を考え、状況に応じて柔軟に軌道修正します。
「もしこうなったらどうなる?」を常に考え、複数の可能性の中から最適解を導き出していく。
それが戦略性なのです。
戦略性を上位に持つ場合の行動
戦略性 を上位に持つ場合、目的に向かうための複数の選択肢を想定することができます。
それだけでなく、その中からその時点の最善策を選ぶこともできます。というより「見える」と言った方が正しいかもしれません。
なぜかと言うと戦略性さんの視点は上から俯瞰して見ている視点だから。
山の上からだと複数の道が同時に見渡せますし「この道を進むと早い」「この道には障害がある」といったことも瞬時に見通せますよね。それと同じことを戦略性さんはやっているんです。
ある戦略性さんは「常に迷路を真上から見ているイメージ。ゴールまでの道は青に光って見えるし、一番良いルートは赤く光って見える」なんてこともおっしゃっていました。
このような物の見方をするために、戦略性さんはまず全体像を把握してから進み始めます。反対に言うと全体像が見通せないうちは動けない方が多いです。
全体像を捉え、それから「どうやって前に進めばいいか」という複数のルートを考え出し、最適ルートを見つけ出す。
その後もずっと「もしこうなったらこうしよう」と考え続け、次々と打ち手を変えていく。
そんな戦略性さんなので他の人が「手詰まりになった」「詰んだ」と思っていることにも道を見つけることができます。
さらに戦略性さんには頭の回転が早い方がとても多いです。
目的に向かう複数の選択肢も最適ルートも直感的に「見える」からなのですが、周囲からするとその回転の速さについていけないことがあるかもしれません。
戦略性が弱みとして働くと…
どの資質もうまく使えているときは良いのですが、使い方を間違えると弱みとして働き、妨げになってしまうことがあります。
戦略性 が弱みとして働くと、最善の道を追求しすぎて行動するまでに時間がかかってしまうことがあります。
また常に違うことに挑戦していないと気が済まないということも。
とはいえ弱みは、自分の成長を阻害したり他人に迷惑をかけていなければ、基本的に気にしなくてよいと私は考えています。



弱みとして働くことを恐れるあまり、資質が持つ素晴らしい強みが消されてしまっては本末転倒ですからね!
戦略性の活かし方
戦略性 の特徴を知ったら、次は実際に仕事や生活に活かして「強み」にまで磨き上げていくことが大切。
そこでここからは、戦略性 の活かし方を見ていきます。
戦略性を持っている人が身近にいる場合
戦略性 を上位に持っている人が身近にいる場合、考えるための時間をじゅうぶんに取ってあげてください。
戦略性に限らず戦略的思考力全般に言えることなのですが、考える時間は資質を活かすために必須と言って良いです。
戦略性さんの場合は全体像を把握するための時間、そこから複数の選択肢を検討する時間がたっぷりあればあるほどより良い答えを導きだせます。
わずかな情報しか与えず「これで考えて」と伝えても困ってしまうだけなので、じゅうぶんな情報量と時間を確保してあげましょう。
また戦略性さんは頭の回転が早すぎるがゆえ、他の人には「なぜその答えが出たのか」がわからないことが多々あります。
さらにそのことを戦略性さんに聞いてみても、あいだの説明をめんどくさがる方が多いんですよね…。
なのでいっそのことその「あいだ」を説明できる役割を担ってあげると、戦略性さんがより戦略に集中できるようになるかもしれません。
戦略性はこう活かす!
自分自身が 戦略性 の才能を強く持っている場合、活かすには次のような方法があります。
活かし方① 答えを出す前に考える時間をじゅうぶんに取る
戦略性さんにとって「考える時間」は何にも勝る大切な基盤です。焦っても良い策は得られません。
昨今はスピード感が重視され「考えている暇があったら行動しろ」なんて風潮もありますが、気にするなかれ。
全体像を把握する時間、そしてあらゆる可能性を検討し、最適解を見つけ出すための時間。
答えを出す前には考える時間をじゅうぶんに取りましょう。それが自信にもつながるはずです。
活かし方② 「打つ手がない」と思っている人の力になる
戦略性さんの視点は上から俯瞰した視点なので、一つのゴールに対しても複数の選択肢がパッと見えます。
でも世の中の多くの人はそのような視点を持っておらず、早々に「もう打つ手がない」「どうしたらいいかわからない」「あ〜、もうダメだ〜」となってしまいます。
ですからそんな「打つ手がない」と途方に暮れている人の力になってあげてほしいのです。
たった一つの「こうしてみたら?」という案がその人たちにとっては救いになります。
というのも実はワタクシ、自慢できるほど視野が狭く(自慢にならないw)何かをやっていてもすぐに「もうやりようがない、ダメだ」となってしまうタチ。
でも戦略性さんに相談すると次から次へと「こうしてみたら?」が出てきてびっくりすると同時に「これならなんとかなるかもしれない」という希望の光も見えてくるんです。
私みたいな方が世の中には大勢いるはずです。だからぜひそんな方たちの力になっていただきたいです。
活かし方③ 自分の直感を信じる
戦略性さんは全体像をしっかりと把握し、必要な情報がすべて揃えば最善策が「瞬時に」見えます。
これは他人が理解できないだけでなく、自分さえ「なぜこれが最善なのか」という理由を説明できないことも多々あるはず。
でもその解は正しいです。その直感を戦略性さんは持っています。
だからたとえ論理的に説明できないとしても、自分の直感を信じ、自信を持ってその最善策を進めていってください。
その自信は周囲にとっての信頼感につながります。自分にとっての拠りどころになります。
全体像を捉える時間、必要な情報を集める時間はたっぷりと取ったうえで、最後は自分の直感を信じる。
大丈夫。みんながその答えを待っています。
まとめ
ストレングスファインダー34の資質に優劣はなく、どれも素晴らしいものばかり。
その中で「戦略性」という資質は、最善策を見出すまで決して諦めない素晴らしい才能です。
ぜひその才能を理解し、磨き上げることで、自分自身の生き方や他人との関係作りに役立てていってくださいね!
ギャラップ認定ストレングスコーチ、 ゆかねぇ (@officeyuka) でした。
Youtubeでも配信中
戦略性について Youtube でも解説しています。音声のほうが理解しやすい方はこちらもご覧ください。
こちらの記事もオススメです





