こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)は、日本では一般的に「強み診断テスト」として知られているのではないかと思います。
ただ実際に診断してみると、あまり見たこともない単語やピンとこない解説が出てきたりして「何だか違う…」と投げ出してしまったかたもいらっしゃるかもしれません。
でも本当は自分自身が持つ本当の才能に気づき、その才能を活かして自分らしくイキイキと人生を送るためのエッセンスが散りばめられた素晴らしいツールなのです。
そこでこの記事では、ストレングスファインダーを愛してやまない私が、ストレングスファインダーについて、そして強みを活かして生きることの素晴らしさについて熱く熱くご紹介します!
ストレングスファインダーは 2019年9月 に「クリフトンストレングス」と名称を変更しましたが、まだ認知度が低いためこの記事では「ストレングスファインダー」で呼び方を統一します。
ストレングスファインダーとは
ストレングスファインダーは、もともと世論調査から出発した アメリカ の ギャラップ(Gallup)社 によって開発された、強みの心理学に基づくWebベースの才能評価システムです。
ギャラップ社は数十年にわたって「人間の強み」に関する調査・研究を続けており、その結果を元に成功する人々に共通する34の資質を言語化しました。
そして、本来であれば誰もが持っている(でも多くの人が気づいていない)34の資質を発見・説明するために作られたのがストレングスファインダーというわけなのです。
なぜ強みを活かすことが必要なの?
ここで「そもそもなぜ強みに着目し、強みを活かすことが必要なのか」について疑問をお持ちになるかたがいらっしゃるかもしれません。
ギャラップ社の調査では、自分の強みを活かすことに意識を集中している人は、
- 生活の質が非常に高いと報告する確率が3倍高い
- 仕事に積極的に取り組む確率が6倍高い
- 毎日の生産性が7.8%向上している
とされています。
また、職場で自分の強みを発揮しながら働いている人々は、次のような傾向があるという調査結果も出ています。
- 仕事へ行くのが楽しみ
- 同僚と積極的に関わる
- お客様に適切に対応する
- 自分の働いている会社は素晴らしいと周囲に話す
- 毎日多くのことを達成する
- 前向きで、創造的
さらに、日々自分の強みを活かしている人は、仕事だけでなく人間関係や日常生活でも自信と希望にあふれ、他人を思いやる余裕も生まれることもギャラップ社の調査からわかっています。
つまり、強みに着目し、活かすことは、仕事もプライベートも、人生そのものも喜びに満ち溢れた素晴らしいものに変えてしまうということなのです!
ストレングスファインダーの受け方
ストレングスファインダーの診断を受けるためには①アクセスコードを取得し、②インターネット環境を用いて診断する必要があります。
アクセスコードを取得する
アクセスコードを取得する方法は3つあります。
書籍を購入(最安)
まず最初は書籍を購入するという方法です。
ストレングスファインダーは、日本では「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
書籍の価格は 1,980円(税込)。web でアクセスコードを購入するよりも安くなっていますが、診断結果として見ることができるのは上位5つの資質だけです。
でもご心配なく。もし後日 34 の資質すべての順位を知りたくなったら、以下のギャラップ社のサイトで追加料金(税込6,080円)を支払えばOKです。
この本の裏表紙を開くと、次のようにアクセスコードが書かれた綴じ込みがあります。
注意するべき点は(しっかり書かれているとおり)アクセスコードは1回しか使えないということ。
アクセスコードだけ使って売られた中古本がたくさん出回っていますが、ストレングスファインダー診断を受けたいのなら必ず新刊を購入する必要があります。
そして、アクセスコードを確認したらギャラップ社のホームページでアクセスコードを入力し、診断に移ります。
後述しますが、ストレングスファインダーの診断はパソコンでもスマートフォンでも可能です。
ギャラップ社のホームページから取得
アクセスコードはギャラップ社のホームページから取得することもできます。
ホームページから取得すればそのまま診断に進めるため、便利です。
ただ、ブラウザーの設定などによって最初は英語で表記されてしまうこともあるので、Google翻訳などの機能を上手に使っていただくと良いでしょう。
スマートフォンのアプリを使う
ストレングスファインダー診断を受けるには、スマートフォンのアプリをダウンロードするという方法もあります。
アプリはiPhone・Android共に対応しています。
診断を受ける際の注意点
ストレングスファインダーの診断を受ける際には、いくつか注意点があります。
診断には約1時間ほどかかる
ストレングスファインダー診断は、全部で177個の質問に答える必要があります。
1問につき 20秒 という時間制限があるものの、177個 というとかなりの量ですよね。
さらに、診断を受ける前にユーザー登録をしたりもしなければなりませんから、できれば 1時間 ぐらいは時間を確保し、落ち着いて診断を受けることをオススメします。
中断は出来るだけしない方がいい
ストレングスファインダーの診断中にどうしても中断せざるをえないこともあるかもしれません。
この場合、次に再開すると 1 からではなく中断したところからの再開となるようなのですが、できれば中断はしないほうが良いです。
というのも、大幅に診断結果が異なることはないものの、やはり診断を受けるときの環境や精神状態で結果は若干異なります。
「中断して別の日に」とまでなってしまうと、もしかしたらまったく異なる精神状態で受けることにもなりかねません。
ですのでやはり十分な時間を確保し、焦ることなく診断を受けたほうがよいでしょう。
ストレングスファインダーで何がわかる?
ストレングスファインダーの診断を終えると、次の瞬間には結果(自分自身が持っている資質の順番)が表示され、さらに以下のようなレポートも見ることができるようになります。
- 強みの洞察ガイド
- 自分だけの特徴的な資質のレポート
- 自分の資質の順位レポート(34の資質すべてを見た場合のみ)
- クリフトンストレングス34の結果(34の資質すべてを見た場合のみ)
これらのレポートは単なる資質の解説にとどまらず、およそ 5,000種類以上(!)の解説の中から「よりその人らしさ」を表現できるようカスタマイズされたレポートも含まれています。
ただ実際には、診断結果を見たりレポートを見たりしても「???」となってしまうことが多いです。
これはなぜかというと、「ストレングスファインダー=強みがわかる」という図式が日本で定着してしまっているからではないかと私は考えています。
わかるのは才能であって強みではない
実は、ストレングスファインダーの診断結果でわかるのは「才能」であって「強み」ではありません。
このように書くと頭が混乱しますよね。ですので今からわかりやすく説明していきます。
ストレングスファインダー診断を受けると、自分の持っている資質の順位がわかります。
そしてこの「資質」の正体ですが、資質とは成功している人が持っている才能(潜在能力・可能性)を統計的・論理的にグループ化したものなのです。
たとえば、資質の一つに「責任感」と呼ばれるものがあります。
でも一口に「責任感」と言っても、「頼まれた以上は必ずやる」「信頼感がある」「言い訳しない」など様々な側面があり、人によってどの側面を強く持っているかも異なります。
つまり、上記の例で言うと「頼まれた以上は必ずやる」「信頼感がある」「言い訳しない」などが才能で、才能をグループ化したのが「責任感」という資質ということ。
もっとわかりやすく図にするとこういう関係になります。
改めてまとめると、ストレングスファインダーを受けてわかるのは各個人が生まれながらに持っている才能=資質であるということになります。
強みは磨き上げるもの
ここまで読み進めていただくと、頭にある一つの疑問が浮かんでいらっしゃるかたもいるでしょう。
おい、「強み」はどこに行ったんだ、と。
お答えします。
「強み」は、才能に投資することで磨き上げれらるものです。
ここで言う「投資」とは、練習やスキル開発、知識習得のためにかける時間のこと。
つまり、才能を磨き上げるために勉強したり、行動したり、繰り返したりすることで真の強みが生まれるということなのです。
ここまできて、やっとストレングスファインダーがなぜ才能に気づくためのツールなのかということがご理解いただけるかと思います。
ストレングスファインダーは、最終的にはその人の真の強みを築くことを目的としています。しかし、一概に「強みを築く」と言っても、そもそも苦手だったり不得手だったりすることを強みに磨き上げるのは至難の業ですし、おそらく無理でしょう。
それよりもその人が本来持っている才能を磨き上げた方が、より速くより強く、しかも揺るぎないその人だけの強みを築くことができます。
ただ、肝心の「自分自身が本来持っている才能」に気づいている人は実はとても少ないです。なぜなら私たちは、幼い頃から「弱点を克服すること」ばかりを求められ、「できる他人」と「できない自分」ばかりを比べてきたから。
本当はそうじゃないんです。すべての人が、その人にしかない唯一無二の素晴らしい才能を持っているんです。
そしてその才能を磨き上げれば、誰もが自分だけの強みを持ち、イキイキとした毎日を過ごせるようになるのです!
そのためにも、まず大前提である「その人にしかない才能」にその人自身が気づく必要がある、というわけなんですね。
才能を強みに磨き上げるには?
ここまでで「強みは才能に投資することで磨き上げられる」ことはおわかりいただけたかと思いますが、では具体的にどうすればよいのでしょうか。
レポートや本に書かれている行動アイデアを実行してみる
「クリフトンストレングス34の結果」レポートや冒頭にご紹介した「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
すべてがうまくいくとは限りませんが、一つ一つ実行してみることで自分に合ったアイデアが見つかり、強みを作り出すことができることかもしれません。
レポートを周囲に見せたり会話してみる
レポートは自分一人で眺めて終わりではなく、ぜひ周囲の家族や仲間、職場のチームメンバーにも見せ、会話をしていただきたいです。
「自分にはこんな才能があるのだ」と伝えることで周囲に気づきも与えられますし、その才能について会話をすることで自分自身も新たな気づきを得て、行動に移すことができます。
ストレングスコーチのセッションを受ける
自分自身でレポートや本も読んだ。周囲とも話した。
でもやっぱり結果もしっくりこないし才能の磨き方もわからない…。
そんなときは、Gallup認定ストレングスコーチのセッションを受けるというのも良いでしょう。
ストレングスコーチはギャラップ社の研修を受け、強みに精通したスペシャリストです。きっと才能を強みに磨き上げる助けとなるはずです。
まとめ
ストレングスファインダーは本当に素晴らしいツールです。
そしてなにより、強みを活かして生きるということは自分らしくイキイキとした素晴らしい人生を送るということ。
一人でも多くの方が自分の才能に目覚め、強みを活かして人生を送られることを願ってやみません。