こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)は、その人が生まれ持った才能(強み)に着目し、強みを活かすことで成功につなげるためのツールです。
まずは強みありき、そして常に強みを意識することが大切だとしています。
が!「弱みを無視していい」とは一言も言っていないんです。
実は弱みは、必要であればきちんと対処すべきもの。
そこでこの記事では、ストレングスファインダーでいう「弱み」の正しい意味と弱みへの対処法を、ギャラップ認定ストレングスコーチがわかりやすく解説します!
ストレングスファインダーの「弱み」とは?
まず、そもそも「弱み(弱点)」ってどういう意味でしょう?
一般的には「劣っているところ、十分でない点」といった意味合いがありますが、ストレングスファインダーで言うところの「弱み」の意味は少し違います。
ストレングスファインダーでは「弱み=成功の妨げとなるもの」として定義しています。
わかりやすく言うと「何かを成し遂げたい」「パフォーマンスを向上させたい」など、何かしらの成功を目指すときに、その道のりを邪魔してしまう資質の使い方です。
ストレングスファインダーの34資質そのものはどれも素晴らしく、正しく使えば間違いなく成功につながります。
ただその使い方を間違うと、自分にとっても他人にとっても問題を引き起こし、物事がうまくいかなくなり、成功が遠ざかってしまうのです。
このような資質の間違った使い方を「弱み」と呼んでいるんですね。
上位資質でも「弱み」となりうる
「強みに対して弱み」と捉えると、ストレングスファインダー診断結果の中で下位にある資質が弱みだと考えがちです。
もちろん、下位にある資質はその人があまり持っていない才能なので、無理に使おうとするとうまくいかなくなることが多いですし、その意味では弱みです。
ただここでご注意いただきたいのは、上位資質であっても弱みとなりうるということ。
つまり、なんでもかんでも「強みだから!」と言って振りかざしてしまうとかえって問題を引き起こし成功の妨げとなる可能性があるのです。
私の上位資質を例に取ってみますね。
私の 1位 は達成欲です。
達成欲はとてもパワフルな資質なので、タスクも次々と処理していくし「達成する」ことにかけてはピカイチの力を発揮します。
しかし達成にこだわるあまり休みなく働く面もあり、結果的にぶっ倒れて周囲に迷惑をかけたり、作業が遅れたりすることがあったりします。
また他人にも自分と同じだけの仕事量を求めてしまう傾向もあるので、それだけで突っ走ると部下や仲間が離れていってしまうこともあります。
このように、達成欲自体は素晴らしい資質のはずなのに、使い方を間違えると成功はおろか「誰も幸せにならない」という悲劇まで生み出すことになってしまうのです。
上位に現れる資質はその人が無意識に使いこなしているものだからこそ、より注意が必要と言えるかもしれません。
弱みへの対処法
弱みとは、成功の妨げとなる資質の誤った使い方。
ということは大前提として、成功の妨げになっていないなら気にしなくてOKだと私は考えています。
反対に妨げているならきちんと対処する必要があるでしょう。
そこでここからは弱みへの対処法をお伝えしていきます。
対処法① 具体的なツールを使う
まず1つ目の対処法は具体的なツールを使うことです。
たとえば次のようなもの。
「人に会うのは好きだけど名前が覚えられなくてチャンスを逃したことがある」なら、アドレス帳を整備する。
「アイデアは思いつくのにすぐ忘れちゃってもったいない」なら、メモを常に携帯する。
「集中しすぎて寝食を忘れてしまい結果的に寝込んでしまう」なら、休憩用のアラートを設定する、など。
今の時代はスマホも普及し便利なアプリもたくさんあります。
ちょっとした工夫で弱みに対処できるなら、使わない手はないのでは?と思います。
対処法② パートナーを見つけ、協力する
2つ目の対処法は自分の弱みを補完してくれるパートナーを見つけ、共に協力しあうことです。
ストレングスファインダーでは TOP5 がまったく同じになる確率は 3,300万人に1人(!!) と言われているぐらい、誰一人として同じ才能を持っている人はいません。
ということは自分にとってみれば弱みとなり、使いづらい資質であっても、反対に強みとして持っている人が必ずいるのです。
そういった人とパートナーになってお互いに協力しあえば、自分の弱みを補うだけでなく、相手の弱みを自分の強みで助けることもできます。
結果的にとても強いチームができあがるのが、この対処法の良いところでしょう。
対処法③ 自分の強みで補う
3つ目の対処法は自分が持っている別の強みで補うことです。
たとえば人前で話すことが大の苦手なのに、大勢の前でプレゼンをしなければならなくなった場合。
このとき「人前で話す」ことは確かに苦手かもしれませんが、計画を立てたり繰り返すことが得意であれば、何度も予行演習をすることで乗り切れたりします。
1つの結果を出すのに、他人と同じ方法で実行する必要はまったくありません。
むしろ自分の持つ強みを活かすことで、その人にしかない才能が開花し、それが「個性」になります。
苦手だと思っていることほど、自分の強みを思い出して対処していくといいんじゃないかな、と私は思います。
まとめ
冒頭でもお伝えしたとおり、成功のためにはまず強みを意識し、強みを使っていくことが大切です。
だからといって弱みは決して無視してよいものではなく、成功の妨げとなるなら適切な対処をしなければなりません。
とはいえ弱みはあくまでも「対処」するもの。「克服」する必要はまったくありません!
どんなときも強みにフォーカスし、自分らしさを尖(とが)らせていってくださいね!