こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチ・社会保険労務士の ゆかねぇ (@officeyuka) です。
ストレングスファインダー34の資質のひとつである「着想」。
「着想」という資質名だけ見ると「アイデアマン」といったイメージがわきますが、はたして本当にそれだけでしょうか。
この記事では「着想」について特徴や活かし方を詳しく解説していきます。
着想さんからは「自由」というキーワードをよく聞きます。アイデアを生み出すためには束縛や制限のない自由な環境が必須なんですね!
着想の特徴
「着想」は、ストレングスファインダー34のうち「戦略的思考力」に分類される資質です。
さっそく 着想 の特徴を見ていきましょう。
着想の英語名
着想 の英語名は「Ideation」です。実は「Idea(いわゆるアイデア、ひらめき)」ではないんです。
「Ideation」はそのまま日本語に訳すと「観念化」といった意味もありますが、わかりやすく言うと新しくアイデアを出していく過程そのものを指します。
ですので「アイデアをどんどん生み出していく資質」というイメージでとらえていただくと良いでしょう。
着想の本質
着想 の本質には「アイデアが大好き」という純粋な愛があります。
着想さんはとにかくアイデアに惹かれます。
新しいアイデアを生み出すのも大好きであれば、創造的で独創的なもの、面白いもの、変わったものに触れるのも大好き。
アイデアからエネルギーを得て、アイデアで周囲を刺激し、アイデアで世界を変えていく。
そんな着想さんの頭の中は今日もアイデアに満ち溢れているのです。
着想を上位に持つ場合の行動
着想 を上位に持つ場合、新しいアイデアを考えるのが大好きです。
そのアイデアはゼロから1を生み出す クリエイティブ なものもあれば、すでにあるもの同士を結びつけて全く新しい何かを生み出す イノベーティブ なものもあります。
いずれにしても一見すると共通点のない現象に関連性を見出し、独創的なアイデアやまったく新しいものの見方、アプローチ方法を周囲に提供できる。
それが着想さんの最大の強みと言っていいでしょう。
実際にお話を聞いていると突拍子もないアイデアが出てくることもありますが、だからこそ「おお!そんな見方もできるのか!」と目から鱗が落ちることも多いです。
また常識や既成概念といったこれまでのものの見方、やり方、考え方を「ひっくり返す」ことに喜びを感じるのも着想さんの特徴。
それは現状を打破していく大きな力にもなりますし、困っている人を助ける革新的なアプローチをもたらすことにもなります。
ちなみに何か物を手に取ったときに「とりあえずひっくり返して裏からも見る」のも着想さんだったりします(実話)。
あとは会話をしていても話があっちこっちにビュンビュン飛んだり(着想さん本人の頭の中ではつながっている)、着想が発動すると頭の中がアイデアでいっぱいになり人の話が聞こえなくなったり。
人と違うことが好きなのでとても個性的だったりと、着想さんあるあるは枚挙にいとまがありません。
着想が弱みとして働くと…
どの資質もうまく使えているときは良いのですが、使い方を間違えると弱みとして働き、妨げになってしまうことがあります。
着想 が弱みとして働くと、非現実的なことばかり言っているように見られることがあります。
ただ着想さん自身はまったく非現実とは思っていないのですが…。
またアイデアがどんどん出てくるので、次から次へと口に出してしまう結果周囲を振り回してしまうこともあるかもしれません。
とはいえ弱みは、自分の成長を阻害したり他人に迷惑をかけていなければ、基本的に気にしなくてよいと私は考えています。
弱みとして働くことを恐れるあまり、資質が持つ素晴らしい強みが消されてしまっては本末転倒ですからね!
着想の活かし方
着想 の特徴を知ったら、次は実際に仕事や生活に活かして「強み」にまで磨き上げていくことが大切。
そこでここからは、着想 の活かし方を見ていきます。
着想を持っている人が身近にいる場合
着想 を上位に持っている人が身近にいる場合、可能なかぎり自由な環境で創造的なアイデアを生み出せるようにしてあげてほしいです。
着想さんはアイデアをつぶされることを非常に嫌がります。そのアイデアは突拍子もないもののように思えるかもしれませんが、斬新で独創的だからこそ現状を変えていくことができます。
できるかぎり型にはめず、自由な発想が評価されるようなポジションを与えてあげてください。
また着想さんにはアイデアに絡めた質問で刺激を与えていくのも非常に効果的です。
「どうやったら違うやり方でできると思う?」「この件について◯個アイデアを出してみて」など、アイデアを促す質問をしていくと着想さんの頭はどんどん活性化していきます。
ぜひやってみてくださいね。
着想はこう活かす!
自分自身が 着想 の才能を強く持っている場合、活かすには次のような方法があります。
活かし方① 思いついたアイデアをどんどん書き出しておく
着想さんはいつでもどこでもアイデアが湧いてくる方が多いですが、どれも一瞬のひらめきであるためちょっと時間が経つと「あれ?なんだったっけ?」と忘れてしまいがちです。
それってものすごくもったいない!
だから思いついたアイデアはどんどん書き出し、書き残しておくことをオススメします。いわゆる「ネタ帳」ですね。
書き出すのは忘れないためももちろんあるのですが、書き出しておいたアイデアが後になってつながることもあります。
また自分の頭の中ではハッキリと見えていても独創的すぎて他人には理解できないことがあるのが着想さんのアイデア。
でも書き出しておけば頭も整理されますし他人にも伝えやすくなります。
もっと言うと、ひたすらアイデアを書き出す作業は一人ブレインストーミングにもなります。
その場で解決策や「これ!」というアイデアが出なくてもOK。とにかく書き出しておくことが頭を活性化してくれるに違いありません。
活かし方② アイデアを形にしてくれる人と組む
着想という資質は戦略的思考力のグループに入っているとおり、アイデアを考えつくのは得意ですがそれを形にしていくことはまた別の資質の力が必要になることが多いです。
もし自分自身にそういった資質が上位に少ない場合、アイデアを形にしてくれる人と組むと良いでしょう。
物事を実行し成し遂げていくことのできる実行力系の資質を上位に持っている人であれば、アイデアを形にするべく行動してくれるはずです。
また、まだじゅうぶんにアイデアとして形になっていないのなら、アイデアを存分に語り合える人としゃべることでまとめていくという手もあります。
どれだけ素晴らしいアイデアも実現されなければ存在しないも同じ。それってとてももったいないことです。
アイデアをアイデアで終わらせないために「人と組む」はぜひやってみていただきたいです。
資質が分類される4つの領域については次の記事も参考にしてみてくださいね。
活かし方③ いつも心にゆとりと自由を!
着想さんに限った話ではありませんが、アイデアというのはうんうん唸って出てくるものではなく、ひらめきや直感といった「降りてくるもの」だと私はイメージしています。
それなのに日々の生活に追われ、余裕のない毎日を送っていたらどうでしょう。とてもじゃないけどひらめきなんて降りてくるとは思えません。
ましてや着想さんにとってアイデアを生み出すこと、新しいものに触れること、アイデアにひたる時間は生きるモチベーションそのもののはず。
だからどんなときも、思考や想像力をじゅうぶん羽ばたかせることができるだけの心のゆとりや時間のゆとり、自由を確保してほしいのです。
といってもそんなに難しいことは考えなくていいです。
毎日を楽しく過ごす。
心がささくれ立っていると感じたらゆっくり休む。
美しいものに触れ、美味しいものを味わって食べる、など。
そんな当たり前とも思える日々を大事にすることが心身をリラックスさせ、ふとした瞬間に降りてくるアイデアをつかみ取れる余裕を生み出すはずです。
この記事を読み終えたら顔を上げて、ゆっくりと大きく深呼吸してみてください。
それだけでも新しいアイデアが降りてくる、かもしれませんよ。
まとめ
ストレングスファインダー34の資質に優劣はなく、どれも素晴らしいものばかり。
その中で「着想」という資質は、アイデアで現状を打破し世界を変えていくことができる素晴らしい才能です。
ぜひその才能を理解し、磨き上げることで、自分自身の生き方や他人との関係作りに役立てていってくださいね!
ギャラップ認定ストレングスコーチ、 ゆかねぇ (@officeyuka) でした。
Youtubeでも配信中
着想について Youtube でも解説しています。音声のほうが理解しやすい方はこちらもご覧ください。