こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチ・社会保険労務士の ゆかねぇ (@officeyuka) です。
ストレングスファインダー34の資質のひとつである「達成欲」。
「達成欲」という資質名だけ見ると「物事をやり遂げる力のある人」といったイメージがわきますが、はたして本当にそれだけでしょうか。
この記事では 達成欲 について特徴や活かし方を詳しく解説していきます。
実は私の1位が達成欲です。そのため少々(かなり)熱く語ってしまうことをお許しください!
達成欲の特徴
「達成欲」は、ストレングスファインダー34のうち「実行力」に分類される資質です。
さっそく 達成欲 の特徴を見ていきましょう。
達成欲の英語名
達成欲 の英語名は「Achiever」です。
「Achiever」はそのまま日本語に訳すと「達成者」という意味になります。
動詞である「achieve」にも「達成する、成し遂げる、やり遂げる」といった意味がありますから、まさに「達成する人」というイメージでとらえていただくと良いでしょう。
達成欲の本質
達成欲 の本質には「やり遂げたい」という強い思いがあります。
やると決めたこと、やり始めたことは何がなんでもやり終えたい。そのために一生懸命働くし、それに耐えうる並外れたスタミナとパワーも持ち合わせています。
そしてやり終えた一瞬は喜びを感じるものの、次の瞬間には新たなことに取り組み始めるので「やり遂げたい」という気持ちそのものが満足することは永遠にありません。
でもそれゆえに多くのことを成し遂げることができる。それが達成欲さんなのです。
達成欲を上位に持つ場合の行動
達成欲 を上位に持つ場合、それはもうよく働きます。
やることがあればあるほどテンションが上がり、力が湧き上がってくるので、忙しいほど力を発揮するのも達成欲さんの特徴です。
なのでいわゆる「TO DOリスト(やることのチェックリスト)」が好きな方が多いんですよね。
ずらっと並んだ「やること」を見ているだけで興奮するというか(笑)、スイッチが入るのでどんどんこなしていきますし、チェックが入るたびに「よし!」となります。
また熱心さ、勤勉さ、根気強さにおいては飛び抜けていて、何がなんでもやり遂げることができるのも達成欲の素晴らしさ。
ただあまりにも「やり遂げる」ことに全力を尽くすため、時には寝ずに働くなんてこともあります(それができてしまうのも達成欲さんだからこそではあるのですが)。
さらに「やることがない状態」「何もしていない状態」が苦手で、休みの日でもついつい予定やタスクを入れてしまったり。
「ぼーっとする方法がわからない」とおっしゃる達成欲さんも多いですね。
達成欲が弱みとして働くと…
どの資質もうまく使えているときは良いのですが、使い方を間違えると弱みとして働き、妨げになってしまうことがあります。
達成欲 が弱みとして働くと、仕事をやり遂げることに熱心になりすぎ他人をおろそかにしてしまうことがあります。他人に気が回らなくなってしまうというイメージです。
また自分と同じレベルの仕事量、スピード、完成度を周囲にも要求してしまうことも。
達成欲さん本人はまったく気づいていませんが、他人からすると達成欲のスタミナ、パワー、達成への執念は尋常でないレベルです。はっきり言って誰もついてこれません。
チームで仕事をする、後輩に指導するといったときは、そのことを自覚しておく必要があるでしょう。
とはいえ弱みは、自分の成長を阻害したり他人に迷惑をかけていなければ、基本的に気にしなくてよいと私は考えています。
弱みとして働くことを恐れるあまり、資質が持つ素晴らしい強みが消されてしまっては本末転倒ですからね!
達成欲の活かし方
達成欲 の特徴を知ったら、次は実際に仕事や生活に活かして「強み」にまで磨き上げていくことが大切。
そこでここからは、達成欲 の活かし方を見ていきます。
達成欲を持っている人が身近にいる場合
達成欲 を上位に持っている人が身近にいる場合、なによりも好きなように、好きなだけ働かせてあげてください。
誰に何も言われなくても達成欲さんは自分で目標を設定し、やることを見つけ、次々とやり終えていきます。
そんなときに「あれってどうなった?」「進捗を教えてくれる?」なんていう問いは野暮というもの。
やらせてあげてください。働かせてあげてください。それが達成欲を活かすことになり、恩恵を受けることにもつながります。
とはいえやり終えるまでは寝ずにでも働く達成欲さんは、自分で無理や無茶をしていることに気づいていないのほうが多いです。
ですから「ちょっとヤバいかも」と感じたときは、「少し休んだほうがいいんじゃない?」「無理しないでね」といった声をかけてあげるといいかもしれません。
それで達成欲さんが足を止めるかどうかは期待せずに…。
達成欲はこう活かす!
自分自身が 達成欲 の才能を強く持っている場合、活かすには次のような方法があります。
活かし方① 好きなだけ働ける環境を選ぶ
達成欲さんは忙しければ忙しいほど、やることが多ければ多いほどモチベーションが上がり力が湧いてきます。
ですから思う存分好きなだけ働ける環境を選ぶことが達成欲を活かす一番のポイントです。
「好きなだけ働ける」というのは時間的な制約がないのももちろんですし、自分の裁量でペースややることを決められるというのも大切。
どちらかというとチームで何かを達成するより、個人の力で達成していくことを得意とする達成欲さんなので、「自分のペースで働けるかどうか」を基準に環境を選んでいくのも良いでしょう。
活かし方② やり遂げたことを確認できるようにし、祝う
達成欲さんは何かを達成してもすぐに次の目標に向かってしまうため、満足するということがありません。
そのせいで「結局自分は何も達成できていないのでは?」と思い、自分を追い詰めてしまう傾向があります。
でもそんなことは決してありません。達成欲さんが達成していることは、他の人からすれば「そんなの絶対できない」と言われるほどの量・質・スピードなのです。
ですから自分自身でも達成を確認できるようにし、その都度達成を祝うようにしましょう。そうすることが達成欲を満足させることにもつながります。
「祝う」といっても、いちいちクラッカーを鳴らすとかシャンパンを開けるとかいう話ではありません。
やるべきことが一つ終わればチェックリストにチェックを入れ「よし」と小さくガッツポーズする。
1日の終わりに今日やり終えたことを振り返り「今日もよく頑張った」と自分を褒める。
「なにそれ恥ずかしい」なんて思わないでください。小さな達成を認め、積み重ねていくことが大きな達成につながるのです。
そのためにも日々やるべきことはできるだけ細かく書き出すなどして目に見える形にし、やり終えた実感を常に感じるようにするのがおすすめです。
ちなみに達成欲1位の私は「バレットジャーナル」と「ほぼ日手帳」を組み合わせ、あらゆるタスクやスケジュールを一元管理しながら日々達成を祝っています。
よければ以下の記事も参考にしてみてください。
活かし方③ ちゃんと休む
「やり終えるためには寝ずに働く」「休んでる時間がもったいない」そんな達成欲さんは多いです。
でもそのせいで倒れたり身体を壊したりしたことはありませんか?
パワーもスタミナもあり、気力でさえカバーできる達成欲さんは自分の体力を過信しがち。でも人間はロボットではありませんから働きすぎたら倒れるのは当然です。
ですから休むことも仕事と考え、ちゃんと休みましょう。
とはいえ「そんなこと言ってもうまく休めないんだよ…」という気持ち、よくわかります。
そんなときは休むことそのものをタスクにしてしまうといいです。
「1時間ごとに30分休憩を入れる」「今日は全力で休む」という「タスク」を入れてしまう。
または「毎日睡眠スコア90点を取る」といったチャレンジングなゴールを設定する。
このように休むことさえタスクにしてしまうことで、達成欲は俄然張り切り始めます。お試しあれ。
活かし方④ 暴走上等!全方向に向けて達成欲をフル活用!
さて、ここまで達成欲の活かし方を見てきました。
でも達成欲を上位にお持ちであればあるほどくすぶった思いがあるはず。
・・・達成欲、そんなに簡単にコントロールできませんよね?
気がついたらスイッチが入り、達成せずにはいられませんよね?
わかる、わかります。私もそうです。倒れるとわかっていても走らずにはいられないし、やり遂げなければ気が済みません。
だからあえて、達成欲さんにはこう言いたいのです。
暴走せよ、と。
自分の力をセーブする必要はまったくありません。あらゆる物ごと、あらゆる方向に向けて達成欲をフル活用してください。
それは仕事だけでなく遊びも、家庭も、とにかく生きることすべてにおいて常に全力を尽くすということ。
倒れたら休み、英気を養ったらまた立ち上がって走り出せばいいんです。
行きましょう。ぶっ飛ばしましょう。
それが達成欲を満たし、自分自身を満たすに違いありません。
まとめ
ストレングスファインダー34の資質に優劣はなく、どれも素晴らしいものばかり。
その中で「達成欲」という資質は、やり遂げることにコミットする素晴らしい才能です。
ぜひその才能を理解し、磨き上げることで、自分自身の生き方や他人との関係作りに役立てていってくださいね!
ギャラップ認定ストレングスコーチ、 ゆかねぇ (@officeyuka) でした。
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達成欲についてYoutubeでも解説しています。音声のほうが理解しやすい方はこちらもご覧ください。