こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチ・社会保険労務士の ゆかねぇ (@officeyuka) です。
ストレングスファインダー34の資質のひとつである「規律性」。
「規律性」という資質名だけ見ると「めっちゃキッチリしてそう」といったイメージがわきますが、はたして本当にそれだけでしょうか。
この記事では「規律性」について特徴や活かし方を詳しく解説していきます。
規律性のキーワードは「秩序」。自分の中に秩序があるからこそ最大限のパフォーマンスを発揮できるのです!
規律性の特徴
「規律性」は、ストレングスファインダー34のうち「実行力」に分類される資質です。
さっそく 規律性 の特徴を見ていきましょう。
規律性の英語名
規律性 の英語名は「Discipline」です。
「Discipline」は日本語に訳しても「規律、統制」という意味になります。
では規律とは?
規律とは一定の秩序のこと。そして秩序とはあらゆるものが望ましい状態を保つための順序や決まりのことを言います。
ですので「秩序を生み出し秩序に基づいて行動する」というイメージでとらえていただくとわかりやすいでしょう。
規律性の本質
規律性 の本質には「効率的でありたい」という考えがあります。
効率的であるためにはすべての物事が予測できる状態でなければなりません。そうでなければ余計なことに時間もエネルギーも費やしてしまうからです。
だから規律性は物を定位置に片付けます。日々のルーティンや計画を決め、そのとおりに実行します。
そうすることで効率化を実現し、より大切なことに自分の力を注げるようにするのです。
規律性を上位に持つ場合の行動
規律性 を上位に持つ場合、身の回りを秩序立てることを好み、その秩序に基づいて行動することを好みます。
具体的に言うと毎日のルーティンや日課を作ってそのとおり実行したり、物をルールに従って整理整頓したりといったこと。
私がお会いした規律性さんは「服をグラデーションに並べている」とおっしゃっていました。このように「マイルール」があるのが規律性さんの特徴だったりもします。
あと規律性といえば真っ先に思い出すのがイチロー選手。
イチロー選手は現役時代、シーズン中は食べる物や時間、試合までにやることやバッターボックスでの所作に至るまで毎日ほぼ同じだったとどこかで見た記憶があります。
彼が規律性を上位に持っているかどうかまではわかりませんが、規律性的行動としてすごくわかりやすい例です。
また構造化、組織化といったことが得意で、複雑なものや長期的なプロジェクトなどを細かい段階に分けて管理していくこともできます。
さらに細部まで目が届くのでとても精巧ですし正確性もピカイチ。マニュアル作りなども得意です。
逆に言うと突発的な物事が苦手で、事前の計画通りに進まない場合などにはストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。
規律性が弱みとして働くと…
どの資質もうまく使えているときは良いのですが、使い方を間違えると弱みとして働き、妨げになってしまうことがあります。
規律性 が弱みとして働くと、変化に抵抗してしまうことがあります。
また細かいことにこだわりすぎたり、他人から「機械的すぎる」と思われてしまうことも。
すべてが事前に計画され、それを正確に遂行するからこそパフォーマンスを発揮できる規律性さんですが、時には上手にバランスを取っていくことも必要でしょう。
とはいえ弱みは、自分の成長を阻害したり他人に迷惑をかけていなければ、基本的に気にしなくてよいと私は考えています。
弱みとして働くことを恐れるあまり、資質が持つ素晴らしい強みが消されてしまっては本末転倒ですからね!
規律性の活かし方
規律性 の特徴を知ったら、次は実際に仕事や生活に活かして「強み」にまで磨き上げていくことが大切。
そこでここからは、規律性 の活かし方を見ていきます。
規律性を持っている人が身近にいる場合
規律性 を上位に持っている人が身近にいる場合、何かを頼むときは期限も一緒に伝えてあげてください。
規律性さんは頼まれた物事を実行するときに「いつまでにこれをここまでやって…」と計画を立ててから行動します。
なので期限が明確でなければ計画を立てることができず、どうしていいかわからなくなってしまうのです。
心配しなくても規律性さんは期限より早めに終わらせる方が多いので、やり方などはお任せしても大丈夫ですよ。
またスケジュールの急な変更は規律性さんがもっとも苦手とするところです。
突発的な事態が起こるとパニックに陥ってしまい、(冗談ではなく)丸1日何もできなくなってしまうことだってあります。
ですから極力変更をなくし、どうしてもの時も早めに伝えてあげるようにしてくださいね。
規律性はこう活かす!
自分自身が 規律性 の才能を強く持っている場合、活かすには次のような方法があります。
活かし方① 決まりやマニュアル作りに携わる
規律性さんは自分に向けてのルールだけでなくみんなに向けてのルール作りも得意です。
特にマニュアルのような「誰がやってもできるようになる仕組み」を作り出すことができるのが規律性さんの強み。
ですから組織で決まりやマニュアルなどを作る仕事がある場合には積極的に携わっていくと良いでしょう。
そうすることで周囲から感謝されることはもちろん、規律性さん自身も働きやすくなるに違いありません。
活かし方② 目標達成に利用する
規律性さんは緻密な計画を立て、そのとおりに実行していくことをもっとも得意としていると言ってもいいです。
その才能を最大限生かすためにも、ぜひ目標達成に向けて計画を立て、着実に実行していただきたいです。
5年後、10年後といった長期的な計画であっても、細分化してマイルストーンを設定し、確実に進んでいけば大きな夢だって実現できます。
実現したい夢がある方、達成したい目標がある方はご自身の規律性をフル活用してみてくださいね。
活かし方③ 「秩序を保つ」ということに自信と誇りを持つ
規律性さんのお話を聞いていると、細部に至るまできっちりかっちりマイルールを決めて日々を過ごしていらっしゃる方が多いです。
でもそのために時として変化に柔軟に対応できず、自分自身の首を絞めてしまったり周囲とギクシャクしたりすることに悩みを抱えていらっしゃる方がいるのも事実。
ただ、なぜマイルールやルーティンが必要なのか、あらためて考えてみてください。
自分の中に秩序を持ち、それに従って行動することは規律性さんにとって自分自身のパフォーマンスを上げるもっとも効率の良い方法のはず。
余計な物事に時間やエネルギーを費やすことなく、本当に大切なことに全力を尽くすためのもっとも理想的な行動のはず。
であれば「秩序を保つ」ということにもっと自信と誇りを持ち、堂々と前に進んでいただきたいのです。
もちろん自分の秩序を人に押しつけるのは違います。
自分がコントロールできる範囲の中で徹底してマイルールを守り、ルーティンを死守する。
そうすることで自分の軸がどんどん太く、強くなり、少々のイレギュラーでは動じなくなっていきます。
そしてその結果自分に対して自信も生まれ、他者を受け入れることもできるようになっていくのです。
ルールは守るためにあるのではなく、その先にある目標を実現し自分らしく生きるためにある。
このことを心に留めておいていただきたいです。
まとめ
ストレングスファインダー34の資質に優劣はなく、どれも素晴らしいものばかり。
その中で「規律性」という資質は、自分の中に秩序を持ち、守ることでパフォーマンスを高めることができる素晴らしい才能です。
ぜひその才能を理解し、磨き上げることで、自分自身の生き方や他人との関係作りに役立てていってくださいね!
ギャラップ認定ストレングスコーチ、 ゆかねぇ (@officeyuka) でした。
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規律性について Youtube でも解説しています。音声のほうが理解しやすい方はこちらもご覧ください。