こんにちは、ギャラップ認定ストレングスコーチの ゆかねぇ (@officeyuka) です。
ストレングスファインダー34の資質のひとつである「慎重さ」。
「慎重さ」という資質名からして「さぞかし石橋を叩きまくって渡るんだろう」とイメージしがちですが、はたして本当にそれだけでしょうか。
この記事では「慎重さ」について特徴や活かし方を詳しく解説していきます。
慎重さのキーワードはズバリ「注意深さ」です。どんなリスクも見逃しません!
慎重さの特徴
「慎重さ」は、ストレングスファインダー34のうち「実行力」に分類される資質です。
さっそく 慎重さ の特徴を見ていきましょう。
慎重さの英語名
慎重さ の英語名は「Deliberative」です。
「Deliberative」は形容詞で、そのまま日本語に訳すと「熟慮的な」「慎重な」という意味になります。
なんだ、そのままじゃないか。
たしかにおっしゃるとおり。
でも Deliberative にはもうひとつ「審議する」という意味もあるのです。
「審議」をわかりやすく言うと、ある物ごとについて詳しく調査や検討をし、やるかやらないかを決めること。
ですので「何かを実行する前にあらゆる物ごとを調べて検討する」というイメージでとらえていただくとわかりやすいでしょう。
慎重さが「実行力」のグループに分類されている理由はここにあるんですね!
慎重さの本質
慎重さ の本質には「正しい決断を下したい」という強い欲求があります。
正しい決断を下すために、他の人からは見えないような潜在的なリスクまで常に予測・察知し、注意深く考えます。
決してスピーディーではありません。ですが、最終的に下された決断はどれも素晴らしいものです。
周囲からすれば「そこまでやるの?」というぐらい、あらゆるリスクを洗い出して徹底的につぶすのは、ひとえに正しい判断を下したいからこそなのです。
慎重さを上位に持つ場合の行動
慎重さ を上位に持つ場合、行動や決断をする「前」にまずリスクを考えます。
そのリスクも、明らかにわかるものというよりは潜在的なものであったり「問題が起こりそう」レベルのリスク。
そんなあらゆるリスクを引っぱり出し、一つずつ注意深く検討したうえでつぶしていきます。
いやもう、ほんと用心深い。徹底的。頭が下がります。
でもここまでしないと行動に移せないのが 慎重さ たる所以(ゆえん)ですし、ここまでするからこそ本人は 100% の自信を持って行動できるのです。
また 慎重さ が上位にあると、物ごとを判断するにあたって人の話をよく聞くことが多いです。
自分が何か話をしないといけないときも、まず人の話を聞き、よく考えてから話す傾向があります。
そして、人間関係に関してもやはり慎重であったりします。自分について進んで話すことはあまりないですし、心を開く相手も慎重に選びます。
慎重さが弱みとして働くと…
どの資質もうまく使えているときは良いのですが、使い方を間違えると弱みとして働き、妨げになってしまうことがあります。
慎重さ が弱みとして働くと、リスクが見えすぎてしまうために意思決定がなかなかできないということが起こったりします。
またじっくり考える時間が必要なので、どうしても行動が遅くなってしまうことも。
とはいえ弱みは、自分の成長を阻害したり他人に迷惑をかけていなければ、基本的に気にしなくてよいと私は考えています。
弱みとして働くことを恐れるあまり、資質が持つ素晴らしい強みが消されてしまっては本末転倒ですからね!
慎重さが他の資質と組み合わさった場合
慎重さ という資質そのものは、何事もよく考えてから行動するので「行動するのが遅い」という傾向はあります。
ですが、他の資質と組み合わさると決してそうではありません。
実際にクライアントさんからお話を聞いて「おぉぉぉ!」となった例をいくつか挙げてみます。
たとえば「すぐ始めたい」が特徴の「活発性」という資質を上位にあわせ持っている場合。
一見すると 慎重さ と相入れないように思えますが、うまく組み合わさると「とりあえず一歩踏み出し、リスクを洗い出してから慎重に検討して実行する」という行動になります。
また「無駄なことが心底キライ」な「最上志向」と組み合わさった場合。
ここでは「行動に移すまではめいっぱい時間をかけるけれど、動き出したら最短ルートで一気に駆け上がる」となります。
資質は他の上位資質と組み合わさって働くので、人によって現れ方が違うのです。そしてそれこそが「個性」なんですよね!
慎重さの活かし方
慎重さ の特徴を知ったら、次は実際に仕事や生活に活かして「強み」にまで磨き上げていくことが大切。
そこでここからは、慎重さ の活かし方を見ていきます。
慎重さはこう活かす!
慎重さ を活かすには次のような方法があります。
活かし方① 自分のための時間をたっぷり取る
慎重さ は行動を起こすためにあらゆるリスクを把握し、多くの情報を集め、じっくりと考えます。
反対に、物ごとを性急に判断するのは苦手ですし嫌いです。
ですから自分のための時間をたっぷり取ることが慎重さを活かす第一の秘訣です。
ここで言う「時間」というのは、決断するために検討したり考えたりする時間ではなく、心にゆとりを持つための時間。
常に余裕を持つことで 慎重さ はイキイキとし、正しい判断ができるようになるのです。
「急(せ)いては事を仕損(しそん)じる」ということわざは 慎重さ さんのためにあると私は思っています!
活かし方② 他の人の相談役になる
慎重さ には「行く先にある落とし穴(リスク)」が手に取るようにわかるのですが、世の中の大多数はそうではありません(少なくとも私にはわかりません)。
その注意深さ、その判断力。ぜひ他の人の良き相談役となり、活かしていただきたいです。
他の人が急いで判断しそうになるときに「待って!そこには落とし穴があるよ!」と伝えてあげれば、その人は危険を避けることができます。
きっと感謝されるでしょう。
慎重さが絶望的に足りない私の相談役にもなってください…。
活かし方③ 慎重でいい!周囲の声に惑わされないで!
今の時代、スピードが重視され「行動こそが正義」「走りながら考えろ」「変化についていくことが何より大切」といった風潮すら感じます。
実際に 慎重さ を上位にお持ちのかたから「自分のやり方では時代に取り残されるんじゃ…」という不安の声を聞いたことも一度や二度ではありません。
でも私は言いたい。
周囲の声に惑わされないで!その慎重さを大切にして!
そうなんです。
慎重さ は慎重であるからこそ輝きます。
もし周囲の声に惑わされ「とにかく動かなきゃ」と性急な判断をしてしまったら、慎重さ の持ち味が消えてしまいますし、おそらくうまくもいかないでしょう。
それになにより、この変化の時代において「慎重であること」は暴走を止めるブレーキにもなります。
世間がどうであろうが、周囲にどう言われようが、どうか気にせず自分自身の判断に自信を持ってください。
それこそがあなたらしさであり、慎重さを活かす最大の秘訣です!
慎重さを持っている人が身近にいる場合
慎重さ を上位に持っている人が身近にいる場合、何か決断をする前にアドバイスを求めることはとても有益です。
なぜなら 慎重さ の問題回避能力が、気づいていなかったリスクをあぶり出してくれるからです。
反対に物ごとを性急に判断するのが苦手ですから、即断を求めたり、即断が必要な役割を与えるのは避けたほうが良いでしょう。
さらに、知り合った当初は思いっきり壁を感じるかもしれませんが気にせずに。慎重さ が心を開くには時間がかかることを理解しておきましょう。
まとめ
ストレングスファインダー34の資質に優劣はなく、どれも素晴らしいものばかり。
その中で「慎重さ」という資質は、潜在的なリスクに注意深く気を配り、決断を下すことができる素晴らしい才能です。
ぜひその才能を理解し、磨き上げることで、自分自身の生き方や他人との関係作りに役立てていってくださいね!
ギャラップ認定ストレングスコーチ、 ゆかねぇ (@officeyuka) でした。